シアタークリエで上演中の『TENTH』、前回の感想の続きです。
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1月28日(日)マチネの第二部はミュージカル『RENT』、『ZANNA ザナ ~a musical fairy tale~』のキャスト勢があの曲やこの曲をうたってくれるとっても豪華なガラコンサート!
この2つの演目は、LGBTをはじめ、「世界のあらゆる差別をなくそう」という願いがこめられている作品。そのナンバーを同じに日に生で聴くことができるなんて、本当に素敵なセットリストだと思います。
リストの写真を撮りそびれてしまったので、、キャスト含め順番にご紹介したいと思います。
ミュージカルのストーリー自体のネタバレも含まれるかもしれないので、ご注意ください。
第二部 10周年記念ガラコンサート
RENT
1.Seasons of Love
村井良大・ユナク・ジェニファー・米倉利紀・ソニン・Shiho・田中ロウマ・上木彩矢・Spi(敬称略・以下同)
私が『RENT』というミュージカルを本当の意味で知ったのは、大学生になってから。
それまでは概要だけ聞いて、暗そうだなあ…と思い食わず嫌いだったミュージカル。中高生のうちにナンバーを聴いていたら、たぶん今よりもっとどっぷりハマっていたのではないかと思います。
その中でも有名な曲、「Seasons of Love」。
『RENT』は普段、英語かドイツ語(ドイツ語版ロジャーを演じるジョン・パトリッジさん(=『CATS』DVDのラム・タム・タガー)が大好きなので)版しか聴いたことなく、
公演も海外キャスト来日公演しか観たことがなかったので、これが日本版『RENT』か!と新鮮でした。
ストーリーの特性からか、ロックな雰囲気の俳優さんたちが多く、私が今までに観た日本の舞台にはない雰囲気で格好良かったです。
今回は初代メンバーが多かったようですが、それぞれの代のキャスト陣が混ざってうたう場なんてめったに居合わせられることはないと思うので、とても贅沢な気持ちでした。
欲を言えば、むかし親友が絶賛していた森山未來さんのマークを一目観てみたかったなー!
2.Tango Maureen
村井良大・Shiho
やっぱり日本語歌詞が新鮮!
Shihoさん、この舞台に立つのは8年ぶりだったようで、挨拶の時に「急に緊張しちゃって手がすごく冷たい」と仰ってるのがかわいかったですが(笑)、そんなことまったく感じさせない2人のタンゴでした。
モーリーンをめぐるマークとジョアンヌの関係性、けっこう好きです。
3.Today 4 U
村井良大・ユナク・米倉利紀・田中ロウマ
一度観てみたかったロウマさんのエンジェル! ロウマさんのパフォーマンスを観るのは『ZANNA』以来ですが、やっぱりこういう中性的な雰囲気の役がとっても似合う!
「Today 4 U」ってなんか前奏だけで一気にテンション上がりますよね。ヒールで踊ったりで大変だと思うけど、この曲うたうのは楽しそうだなあー。
この曲をロウマさんソロで聴けるのはこの日だけだったみたいなので、ラッキーでした^^
4.Out Tonight
ジェニファー
ミミって意外とその時その時の俳優さんで雰囲気が微妙に変わってくる役だなあ、という気が勝手にしています。なんか健康的だったり(笑)、すごく儚げだったり。
ジェニファーさんのミミは、その両極で言うとエネルギーにあふれた健康的なミミだな、という印象を受けました。セクシーで格好良かったです!
5.I’ll Cover You
米倉利紀・田中ロウマ
「Out Tonight」の次が「Another Day」じゃないのって逆に新鮮。やっぱりロウマエンジェルが出てくるとテンションの上がる自分がいました(笑)
文字通り天使のような個性のエンジェルと、安定したコリンズのカップルは本当に素敵。この曲も本当に大好きです。
『RENT』の曲は流さず終わってしまったけど、自分の結婚式でもこの曲どこかで流したかったなー。
海外ドラマ『Glee』の中で大好きだったカップル、カートとブレインにすごくうたってほしかった曲でもあります。
6.Another Day
村井良大・ユナク・ジェニファー・米倉利紀・田中ロウマ・上木彩矢・Spi
『RENT』の中で1、2を争う大好きな曲。『RENT』の物語は「クリスマス」がひとつの節目になっているからか、クリスマスっぽい、少し聖歌のようなメロディーがところどころに入っているのがすごく好きです。
もどかしくて憤るロジャーに対し、ミミがうたう美しいメロディーはどこか聖母マリアをも思わせる旋律。
日本語版、たまにカラオケにすごくむかしの「Another Day」が入っていますが(笑)、こちらはその歌詞とも違って新鮮でした^^
7.Take Me or Leave Me
ソニン・Shiho
モーリーンってほんとにすごく難しい役だと思うのですが、ソニンさんのモーリーンはキュートで奔放でセクシーで、観ていて飽きない素敵なモーリーンでした。
ソニンさんはミミも演じられているということで、別の日はミミナンバーもうたっていたみたいです。ソニンミミも観てみたかったなー!
8.I’ll Cover You (Rep)
村井良大・ユナク・ジェニファー・米倉利紀・ソニン・Shiho・上木彩矢・Spi
コンサートだけど、やっぱりこの場にエンジェルがいないことを寂しく感じるこの曲。
エンジェルの死から葬儀のシーン、本編では涙が止まらなくなるシーンです。
9.Final B
村井良大・ユナク・ジェニファー・米倉利紀・ソニン・Shiho・上木彩矢・Spi(敬称略・以下同)
「Another Day」と同じくらい好きな曲がこれ。この作品のメッセージと美しい旋律が詰まっていて、何度でも聴きたくなる曲です。
ラストでロウマエンジェルが駆けてくるところも本編どおりで良かった^^お客さんの歓声もすごかったです。やっぱり『RENT』ってものすごく人気があるんですね。
この曲本当に好きなので、今更ながら自分の結婚式で部活仲間とうたわせてもらえば良かった!とちょっと悔やんだりもします(笑)
以上で『RENT』ナンバーは終了! 続いて『ZANNA』ナンバーに移ります。
ZANNA ザナ~a musical fairy tale~
この作品は2013年に上演されていたので、かれこれもう5年くらい前。衣装がカラフルでかわいらしく、楽曲もかわいくてたくさん元気をもらった演目です。
チャーミングなキャスト勢に惹かれ、そしてロウマさん演じるザナの健気さ、切なさに涙したこの舞台。久々に再演してくれたらいいなー、と思っています!
今回のコンサートでは、まずはしっとりしたナンバーから。
10.君にわかる?
渡部豪太・高垣彩陽・上木彩矢・東山光明(敬称略・以下同)
11.いつか来るかもしれない日
田中ロウマ
長くなってるので2曲一緒に感想を書いてしまいますが、、明るくてポップな曲のイメージが強い「ZANNA」の中で、こういう切ないナンバーは特別な存在感があるよなあ、と思います。
「君にわかる?」の、この先のことを案じながら4人がうたうハーモニーはとても美しいし、「いつか来るかもしれない日」は思わずザナに手を差し伸べたくなってしまう。
この物語がハッピーエンドで良かったなあ、としみじみさせられる2曲でした。
この後、メンバーがまた舞台上に集結して、アカペラによる「早く!」(だったかな。タイトル曖昧でごめんなさい)の歌唱披露もありました^^
そして「ZANNA」からのラストナンバーは、弾けるように元気なオープニングより。
12.Extra Love
渡部豪太・高垣彩陽・田中ロウマ・上木彩矢・東山光明・Spi・岡田亮輔
この曲、テンポが良くて大好きなのです。実際は8分くらいあるところを縮めたショートバージョンになっていましたが、登場人物の紹介も担っている曲なのでキャストたちの個性がそれぞれ表れているし、本当にわくわくするオープニングナンバー。
オープニングだけど、この曲を締めに持ってくるセットリストが素敵でした^^
13.Love Heals (作詞・作曲:Jonathan Larson)
村井良大・ユナク・ジェニファー・米倉利紀・ソニン・Shiho・渡部豪太・高垣彩陽・田中ロウマ・上木彩矢・東山光明・Spi・岡田亮輔
ガラコンサートのラストナンバーは、RENTキャストもZANNAキャストも全員一緒にうたう、ジョナサン・ラーソン作詞・作曲の「Love Heals」。HIVサポート団体へのチャリティソングとして作られた曲だそうです。
TENTHの舞台を上手く使い、それぞれの場所で俳優さんたちがうたう姿、一人ひとりがとても印象的でした。RENTとZANNAキャストが一緒に、というところにやっぱり深い意味がこめられていて、俳優さんたちと同じ空間を共有でき、とても幸せな気持ちになりました。
以上、第二部のレポートでした!
思えばシアタークリエでは、ダディやZANNA、YGCBの他にも『デュエット~They’re Playing Our Song~』や『スーザンを探して』、『Catch Me If You Can』も観ているので、その時々を思い出すと、この劇場が10年の節目を迎えていることが感慨深く感じられます。
次のお祭りは20周年かなあ。
そのとき自分がどこで何をしているのか、まったく想像できませんが(笑)
次の10年、シアタークリエでどんな演目を観ることができるかに期待しつつ、今年もたくさん舞台を観ることができればと思います^^
『TENTH』に関わられた皆さま、インフルエンザも蔓延する中で、連日本当にお疲れ様でした!
あと1日、すべてが最後まで順調に運びますように(´v`*)
Liebe Grüße,
Natsuru
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