あの日は春めいたうららかな日で、
まだ一度も着ていなかった白いコートをおろして出かけた。
お父さんの誕生日だから
早目に退社してプレゼントを買って帰ろうかな、と考えていた午前中。
そんな平和ないつもどおりの1日は、あの時間を境にして、大きく姿を変えてしまった。
今までに感じたことのない恐怖と、
人間が積み上げてきたものを一瞬で自然に還してしまう大きな力。
喪失感と虚無感、自分の無力さを思い知る一方、
人は人を超える何かに生かされている、という感覚が心の深いところに刻まれた日。
4年前の今日を過ごしたすべての人が、
本当の意味で平和に、心穏やかに過ごすことのできる日が
1日も早く来ますように。
当り前にやって来るわけではない今日に感謝をして、
大切に時を刻んでいきたいと思います。
Liebe Grüße,
Natsuru
コメント