だいぶ時間が空いてしまいましたが、
去年の11/29(日)に、ミュンヘン・フィルハーモニーのクラシックコンサートに行ってきました!
場所はサントリーホール。
今回のコンサートはピアニストの辻井伸行さんが出演されるということでチケットを取ったのですが、
ミュンヘンフィルの方々の演奏も本当に本当に素晴らしかったです。
この日の曲目はこちら。
★ベートーヴェン : 『エグモント』序曲 Op.84
★ショスタコーヴィチ : 交響曲 第9番 変ホ長調 Op.70
★ベートーヴェン : ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73 『皇帝』
クラシックを聴くのはとても好きなのですが、それなりに有名な曲しか知らないので、
行く前にその曲が作られた背景等を少し調べてから臨みました。
ただ曲を聴くだけでも良いものだけど、作曲家の生涯や曲の背景を知ることで、
やっぱりずっと味わい深くなるものです。
辻井伸行さんがピアノを奏でた『皇帝』も本当に素晴らしくて、
ピアノの音を聴いた瞬間鳥肌が立ちましたが、
自分の中で一番盛り上がったのは『エグモント』序曲でした。
『エグモント』序曲は、高校生の頃に大好きな作品で使われていたことがきっかけで知り、
当時かなり聴きこんだ曲。
敬愛するゲーテの戯曲『エグモント』のためにベートーヴェンが作曲したものだそうです。
私は序曲しか聴いたことがないのですが、この序曲がほんとに秀逸。
あくまでも個人的な感想ですが、曲の中にストーリー性があって、
薄暗い森を連想させるような重厚感のある音から始まり、
悲劇的な旋律を経てのラストの英雄音楽的盛り上がりがなんともドラマチック!
この曲と『コリオラン』は、それまで『運命』しか知らなかった私に
ベートーヴェンの曲がいかに劇的で格好良いかを教えてくれた曲です。
そんなわけで実は一番楽しみにしていた曲でもあるのですが、
はじめの一音を聴いた瞬間、ざわっと鳥肌が立ちました。
何人もの人が演奏しているのに(プロの方々にこんな言い方をするのは失礼かもしれないけれど)、
どうしたらこんなに粒のそろった演奏ができるんだろう、と心底思ったし、
曲の場面転換(?)も迫力があってぞくぞくした!
大好きなラストシーンなんてもう、本当に気持ち良く聴かせてもらっちゃいました。
あの場にいた中で、きっと私が一番興奮していたと思います(笑)
本当に、あの『エグモント』を生で聴くことができて幸せでした(´v`*)
そんなこんなで大満足のコンサートでしたが、
アンコールでまたたくさん、辻井伸行さんのピアノを聴くことができました!
アンコール曲は以下。
★ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第14番 『月光』 第1楽章
★リスト : ラ・カンパネラ
★ショパン : ノクターン第20番 『遺作』
どれも有名どころで、こんな言い方も変だけど、
聴いていてとてもわくわくしたし楽しかった。
本当に、楽器の音色にはその人の人柄が出るなあ、と思いました。
辻井さんはいつも指揮者のゲルギエフさんに連れられて舞台に上がられていたのですが、
初めは少し固くも見えた表情が、ピアノに触れた途端にぱっとほころぶのがとても印象的でした。
辻井さんのピアノを聴いていると、混じり気のない純粋な音色がすっと体の内側に響いてきて、
心が浄化されていくような気持ちになりました。
今後のますますのご活躍がとても楽しみです^^
オーケストラからソロやデュオ等、様々になるとは思いますが、
今年もちょこちょこクラシックコンサートに出かけたいと思います!
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を生で聴きたい願望が強いので、
どこかで機会をつくれたらいいなあ(´v`*)
Liebe Grüße,
Natsuru
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