2016年1月24日(日)。
縁あってジュニア・フィルハーモニック・オーケストラの定期演奏会に行ってきました。
場所は去年ミュンヘンフィルのコンサートで訪れたサントリーホール。
ジュニアフィルの団員は10歳~大学生までだそうなのですが、
数々のプロを輩出している楽団のようです。
曲目はこちら↓
★第1部
フォーレ:「マスクとベルガマスク」作品112、「シャイロック」作品57より
ショーソン:試曲 作品25
★第2部
シベリウス:交響曲 第6番 ニ短調 作品104
私にとっては初めて聴く曲がほとんどでしたが、
やっぱりフォーレのちょっと怪しげ(?)な雰囲気は好きだなあ、と思いました。
フォーレと言えば私の中ではノスタルジックな雰囲気のある「シシリエンヌ」が代表曲なんだけど、
「マスクとベルガマスク」の中の「パヴァーヌ」も有名な旋律なので、
ご存知の方も多いと思います。
この旋律は、シャルロット・チャーチさんがうたっている
「Dream a Dream」という歌でも使われています。
こちらは荘厳な感じの前奏がすごくかっこよくて、
個人的には銀世界を連想させられる曲です(´v`*)
ここ最近、いろいろとハードスケジュールだったので、
ゆっくりまったりとクラシックを聴くことができて癒されました。
でも今回、行って一番よかったと思ったのは、
アンコールがまさかの「フィンランディア」だったこと。
たしかに第2部はシベリウスの曲だったので、納得と言えば納得だけど、
個人的にアンコールってわりとライトな曲であることが多いと思っていたので驚きました。
「フィンランディア」はクラシックが本格的に好きになった高校生の頃から本当に大好きな曲で、
出だしを聴いた途端に一気にテンションが上がりました。
初めて聴くからこそ味わい深い曲もあれば、
何回も聴きこんで展開を熟知しているからこそ、一音一音わくわくできる曲もある。
「フィンランディア」は同じ一曲の中の旋律とは思えないくらい、
劇的な場面転換があって、ストーリー性のある曲です。
厳かで、ちょっと怖くも感じられるような始まり。
一気に明るくなって、駆け抜けていくような爽快感のある中盤。
そこにまた、穏やかでどこか懐かしい旋律が入り、
また勢いを取り戻していく展開は本当にしびれます。
こんなに大好きな曲なのに生で聴くのは初めてだったので、
想定外の出来事に本当に感無量でした。
こんなふうに一丸となって、大好きな曲を演奏できたら本当に楽しいだろうなあ。
そう思わされるくらい、「演奏が好き!」という気持ちが伝わってくる演奏でした。
メンバーの中にもきっといろいろな子がいると思うんだけど、
たとえ将来それを直接仕事に結びつけることがなかったとしても、
学生時代に全力で何かに打ちこむ経験をすると、必ずどこかで生きてくるものだと思います。
もちろん卒業してからでもいいんだけど、若いうちだからこそがむしゃらになれることもあると思うので。
プロの演奏もいいけれど、きらきらとしたエネルギーにあふれる学生さんたちの演奏も、
また一味違って良いものです。
そんなことを実感した、大満足の演奏会でした^^
Liebe Grüße,
Natsuru
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