【不育症】成育医療研究センターでの出産①

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年始の記事の次には1月に集中的に見た海外ドラマの感想を載せようと思っていたのに久々の更新になってしまいましたが、

タイトルの通り、少し前に出産という一大イベントを経験したので、
今回はそのことについて書きたいと思います。


そしてこれもタイトルの通りなのですが、
実はこの出産の前に三度の流産(いずれも初期の初期で、手術などは必要なかったのですが)を経験し、
検査の結果、自分が「不育症」であったことがわかりました。

もしかしたら同じような症状を抱えている方等々のご参考になるかもしれないので、
出産までの経緯を簡単にですが記録しておきたいと思います。

成育医療研究センターでの出産

不育症とは?

医学的なことはよくわからないので、この記事に書いてあることを鵜呑みにせず、
詳しいことはぜひ専門のサイト等でご確認いただきたいのですが、

不育症とは、
「妊娠は成立するものの、なんらかの原因で流産や死産を繰り返し、結果的に子どもを持てない病態」のことを言うようです。

私も自分の経験を通して初めて知ったものなので、
まだ世間での認知度はそんなに高くはないのかな?と思いますが、

要因は人それぞれで、甲状腺機能の問題や免疫機能?の問題などいろいろなものがあるようです。

三度の流産

不育症の診断には専門の検査が必要なため、
初めから「自分は不育症である」、とわかる人はおそらくいないと思います。

冒頭に書いた通り、私の場合は結婚して1年のうちに三度の流産を経験したことで
比較的早めに(?)検査に踏み切ることができました。

これも妊娠して初めて知ったことなのですが、初期の流産というのは決して珍しいものではなく、

一般的に一度や二度の初期流産は偶発的なものと判断されるので、
その時点で不育症を疑うことはあまりないようで、

私も二度の流産の時点では検査を強く勧められることはありませんでした。

ただ可能性のひとつとして、「不育症」というものもある、という説明を受けたくらい。

けれど二度目の流産のすぐ後に再び流産を経験し、
これはさすがに、、と思い、専門の検査を受けるに至りました。

成育医療研究センターへ

不育症専門の科がある病院はそんなに多くはないと思うのですが、
私はもともと通院していた病院の先生に勧めていただいた(というかその先生が以前勤めていた)
成育医療研究センターに行くことにしました。

成育の存在も私は今回のことで初めて知ったのですが、
「子どものための病院」としてとっても有名な病院だということを後に知りました。
余談ですが、内装も全然病院っぽくなく、広くて明るい雰囲気の建物で、
病院の周りには緑もあります^^

私がかかったのは不育科ですが、
基本的に紹介状が必要(ないと初診料が5千円ほど高くなる?)なのと、
外来の予約はとっても混み合っているので、
検討されている方は早めの予約をおすすめします。
私が電話をした時は、一番早くて1か月後の受診でした。

そして迎えた初診の日。
先生はさっぱりした雰囲気だけれど、言葉の端々に温かさがにじみ出ている素敵な方で、

「これまでの流産のことで、自分が何かしたせいではないか、と思っているかもしれないけれど、
誰のせいでもないんです。だから自分を責めないでください。
私と一緒に頑張っていきましょう」(一言一句は忘れてしまったけど、こんな感じのニュアンス)
と言っていただいた時には、自然と涙があふれました。

もともと、「今すぐに子どもが欲しい」と思っていたかと言うと、
夫婦2人でゆっくり過ごす時間もある程度は欲しいなとも思っていたし、

もちろん流産というのはとっても辛い経験で、
特に2回目は「今度は大丈夫だろう」という気持ちも強かっただけに
再び悲しい結果に終わってしまい涙したし、ショックも大きかったけれど、

私の場合は3回とも胎嚢もはっきり確認できるかどうかの段階でのことだったので、
「流産した」という実感は薄い方だったと思う。

それでもやっぱり悲しかったし不安だったし、家族にも申し訳ないと思ったし、

たまたま流産直後に子連れの友人たちと集まる機会があった時も
誰にも言えなくて落ち込んだし、

周りがすんなり妊娠・出産を経験していく中、どうして私は…という思いもあったし、

SNSに子どものことを投稿したり、アイコンを子どもの写真にしている人たちを見て、
何も考えずにこういうことできる人っていいよね、と卑屈な気持ちにもなった。

街でマタニティマークをつけている人を見るだけで、なんだか気持ちが沈んだりもした。


自分に起きたことをそこまで深刻にはとらえず、あまり気にしていないつもりだったけど、
そういう複雑な気持ちは確実にあって、

そんな気持ちを、先生にふわりとすくい上げてもらったような気がしました。

それだけでも、この先生に出会えてよかった、と心から思えた出来事でした。

検査結果

そして肝心の不育症検査ですが、
1ヶ月のうちに2回成育に行って血液などの検査をしました。
(保険がきかないものもあるので、トータル4、5万くらいかかったかな、、?)

結果、私は妊娠すると血液が固まりやすくなる体質で、
これまでの流産は「妊娠しても子宮に十分な血液が送られなかったこと」が原因だろう、ということがわかりました。

この症状に該当する病名もあるようですが、
特に名言はされなかったので数値的にはそこまで重いものではなく、
そういう傾向にある、くらいなのかな(同じような症状でも自己注射が必要な方もいるみたいなので)、と勝手に理解していますが(笑)、
詳しくお知りになりたい方は専門の資料を検索していただければと思います。

治療方法

あくまでも私の場合ですが、私がしたことはただひとつ、
(妊娠していなかったとしても)高温期に入ったら血液凝固を防ぐ薬(バイアスピリン)を1日1回飲む、ということでした。

ただ、この薬を飲んでいると血が止まりにくくなるので怪我などに気をつける必要があり、

通常、この薬は妊娠28週あたりで飲むのをやめることになっているようです(出産時に出血多量となるのを防ぐため)。

ですが、私の場合は妊娠後期の数値が思わしくなく(何の数値かちゃんと先生にきけばよかったのですが確認せず^^;
たぶん胎児が小さめだったからかな?と勝手に思っています。。)、
35週の終わり(←【追記】最初間違って36週の終わりと書いてました。。遅くなりましたが訂正させてください)まで飲み続けていました。
37週から正期産に入るので、ここが本当にぎりぎりのラインかと。。

薬を終了した時はやっぱり不安でしたが、赤ちゃんはその後も無事すくすく育ってくれ、

本当にありがたいことに、無事出産までこぎつけることができました。


妊娠中、特に前半は初めて胎嚢が確認できても心拍が確認できても、
ずっと嬉しい気持ちより不安が勝っていたけれど、
無事にここまで導いてくださった主治医の先生、助産師さん等々に出会えたことに心から感謝しています。

順風満帆ではなかったけれど、妊娠も出産も本当に奇跡なんだということを身をもって知ることができた、
本当にかけがえのない経験をした1年でした。


長くなってしまいましたが、、今回の出産までの道のりを簡単に書かせていただきました。

誰も興味ないかもしれませんが(笑)、一応、出産当日のこともさくっと書いておこうかなと思いタイトルに「①」とつけています。

次の更新までまたちょっと間が空くかもわかりませんが、
もしよろしければ次の記事もご覧いただければと思います(・v・)


Liebe Grüße,
Natsuru

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