ノーベル文学賞が決まったちょっと後、読む本に飢えていた私はカズオ・イシグロさんの『日の名残り』と『忘れられた巨人』を読んだのですが、
先日、たまたま母校で「カズオ・イシグロの世界~翻訳者を招いて~」という特別公開講座が無料で開かれることを知り、
翻訳家の土屋政雄さんも来られるとのことで、申込みをして足を運んできました^^
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会場はこちら、2号館。
講座は座談会のような感じで、翻訳家の土屋さんと、早川書房編集本部の山口晶さん、そして公開学習センター長の柴野京子さんが、カズオ・イシグロ作品やそれ以外の作品にも触れながら、いろいろなお話しをしてくださいました。
私はカズオ・イシグロさんはまだ2冊しか読んでいないのですが、特に『日の名残り』の、お屋敷の執事の視点から紡がれる淀みない日本語がとっても素晴らしいなと感じていたので、
土屋さんのお話を直に聞くことができたのはとても嬉しかったです。
カズオ・イシグロ作品との運命的な出会いや、日頃から好奇心が旺盛な土屋さんのエピソードを伺って、
好きなことに力を注ぐことや、人の縁ってやっぱり大事なんだなあ…としみじみしました。
山口さんからは出版業界のお話も伺うことができたり、
カズオ・イシグロさんがノーベル賞に決まった当時の裏話(?)なども伺うことができ、どれも貴重なお話でした。
皆さんのお話によると、カズオ・イシグロさんは「あんな良い人はいない!」と言うくらい良い方なのだそうです。
そして完全に奥様の方が立場が上なのだとか(笑)
私は作家さんの人柄を知った上で作品を読むのも好きなので、こういうお話も面白かったです。
講座の時間は90分。大学の授業一コマ分ですが、学生時代は一日に何コマも普通に授業をこなしていたことを思うと、ちょっとすごいなと思いました(笑)すべての授業を、この日くらい集中して聞いていたわけではもちろんないのですが(笑)
でも途中でイグナチオ教会の鐘が聞こえてきた時は、なんとも言えない懐かしさがよみがえりました。いつ聞いても、この鐘の音は素敵だなあ。
最後に、土屋さんとほんのちょっとだけお話しもさせていただいて、本にサインもいただきました!
こんな機会でもなければお会いできることもないと思うので、まさに貴重な機会でした。
正門を出た後、もう少しタイミングが遅ければ桜が咲いていたであろう土手をぱしゃり。
でも今年は桜が咲くのも早そうですね。
私はなぜか「学校」という場所がむかしから大好きなので、興味のある講義とかついつい行ってみたくなってしまうのですが、
また何か面白そうなイベントを見つけられたら行ってみたいなーと思います。
今年はできるだけフットワークを軽く!
というのも、今更ながら今年の目標にしていきたいです(笑)
Liebe Grüße,
Natsuru
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