劇団四季『CATS』35周年記念公演(2018東京公演2回目)感想②

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劇団四季『CATS』の35周年記念公演、前回の感想の続きです。

今回は2幕の感想を中心に。ネタバレありですのでご注意ください。

もう一度、この日のキャスト表を貼っておきます。

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休憩時間

そのむかし、オールドデュトロノミーが舞台の上でお客さんにサインをしてくれたCATSの休憩時間。それはかれこれ15年くらい前までかな(笑)

今回の公演では、休憩中にお客さんが舞台に上がれるようになっています。

列になってさーっと進む方式なのですごくじっくり見ることができるわけではないのですが、

やっぱり舞台装置を間近で見られたり、舞台が決して広くはないことを実感したり、代わりに奥行きはかなり広いことを実感したりできるので、お時間あればぜひ舞台に上がってみると楽しいと思います^^

四季ではたまにバックステージツアーなんかも開催されてますが、むかしCATSのツアーに参加して、滑り台とか滑らせてもらえたの楽しかったなー。

ACT.2

第2幕。「幸福の姿」でガスを気遣うジェリーロラムの姿が印象的だったり、ここのタガーとボンバルリーナのからみが大人っぽくて素敵だったり。

「アスパラガス」は藤田ガスの「年老いた猫」感がすごく良かったです。デュトの傍でちょっかいを出し合ってるシラバブとランペルティーザもかわいかった^^

「グロールタイガー」は、船が降りてくるとき、前はサボってる風だったクルーたちが全員海の方を眺めるようになってるのが格好良かった。

いつも思うけど、あれって船が降りる前はどんな態勢で待機してるんだろう(笑)

真瀬グリドルも茶目っ気たっぷりでかわいかったです! けっこうジェスチャー多めな気がしたけど、久々に真正面から観劇したからそう見えたのかな。

 

「スキンブルシャンクス」は前回も感じたとおり、「夜行列車の旅は素敵~」のシーンがもう少ししっとりした曲調でもいいかなーと思いはしたけど、

誰もが笑顔になれるような、元気を分けてもらえるようなこの曲はやっぱりわくわくする。

汽車のシーンも、真正面から観るとまた違った迫力があるので良かったです^^

「マキャヴィティ」もほんとディミータとボンバルは安定感があってしっとり(?)観ていられるし、

ほんと今更だけど、やっぱりマンカスを持ち上げられるマキャの力はすごいなーと思います(笑)女性を持ち上げるのだって決して簡単なことではないだろうに、CATSはリフトを使ったダンスも多いのにみんなすごいなー。。

 

「ミストフェリーズ」、前回観劇時、「タガーのソロが増えた」と書いたのですが、大事なことを失念していたかもしれないことに今回気づきました。今更(笑)

タガーのソロ増えたけど、代わりにこの曲でのミストのソロなくなった!?という問題です(笑)

なんかもう私の脳内では無意識にミストの歌声が再生されてしまうのか、前回も今回もミストのダンスに見入っていたらいつの間にか時が過ぎていたのですが(笑)、

よく考えたら今までミストがうたっていた「みんな僕のことを魔法使いと言うけど~」の歌詞を代わりにタガーが「みんな彼のことを魔法使いと言うけど~」とうたっているわけで、

いくらなんでもミストがうたったことをそのまま忠実に繰り返すわけもないよなあ、と思ってはっとしました(笑)

あれ、ミスト、うたわなかったんじゃない???と(笑)

よく考えたら、今回公演からかなりロンドン版に演出が寄ってるので、自然な変更ではあるんだけど…

でもやっぱりミストの歌でミストがうたわないってちょっと寂しいなー!と、今更ながら思いました(笑)

うたわない(自ら自分のことを語らない)のもミステリアスで内気で控えめなミストっぽくていいんだけど、ミストもけっこう思い入れのある猫なので。。

私がミストのキャストさんだったら、ソロが減ってちょっとがっかりするかも(笑)

その分、ミストの専門分野であるダンスに集中できるというメリットもあるのかもしれないけど。

…とか言って、実はミストうたってたらごめんなさい(笑)見入りすぎてこのあたりあまり意識してませんでした(笑)

デュトが見つかるシーンは一見子どもだましのような(笑)、なんとも単純な仕掛けではあるんだけど、それでもあの短時間でヴィクトリアと入れ替わってさっと布の中に入るのはすごいよなー、なんていまだに思います(笑)

 

ラストの「メモリー」前にミストが合図すると背景の月と星がいっそう輝く演出、ほんとに素敵。

これも「いつか夜を招き星空をつくる」というあの歌詞を反映した演出なんでしょうか。

「メモリー」はやっぱり、CATSを題材に卒論を書いていなければなかなか解釈の難しいシーンだなあとは思うのですが、

ほぼ微動だにしない他の猫たちの、たまに現れるわずかな体の動きとかは見どころだと思います。

ここから「天上への旅」「猫からのごあいさつ」はやっぱりなんだかすごく神々しいというか神聖なものを感じて、

讃美歌のような旋律と猫たちの高貴な歌声と、きっとすべてを計算して創ったであろうロイドウェバー氏は本当にすごいなあと思わされる。

前回も「人間では表現しきれないことを猫の姿を借りて表現している」みたいな書き方をしたと思うのですがこのシーンって本当にそうで、

理屈では理解できないことを体感させてもらえているような気がします。

なんか、自分の中にあるわだかまり(?)とかを昇華させてもらっているような、清々しい気持ちになる。

ストーリーは正直わかりづらいけれど、このミュージカルがここまで長い間多くの人に愛されているのは、そういうところにも理由があるのかなと思います。

カーテンコール

今回はガスと握手させてもらいました^^

やや近くにタガーが来ていたので、あ、横浜とかの時とタガーの握手席変わったのかな、とぼんやり思ったり(笑)むかしはもっと上手よりだった気がします(笑)

35周年記念の旗が掲げられ、舞台上に猫たちが集まると、まさにシャッターチャンス!って感じのきれいな構図になりました。写真は撮れないけど(笑)、きっとこの様子がまた四季の会報に掲載されるんだろうなあ、などと思って眺めました(笑)

そしてマンカスによるCATSの歴史の説明やお礼の言葉など。

当たり前なんだけど、さすがに淀みなくすらすらと出てくるセリフに、舞台役者さんってやっぱりすごいなあと感心してしまいました(笑)

きっとこういう人たちは、結婚式の新郎スピーチとかもめっちゃ得意なんだろうなあ、とそんなことを思いながら聞いてた(笑)

正直、もっと35周年ならではのカーテンコールがあるかなと思ったんだけど、それ以外は意外と普通でした(笑)

むかし何千回かの時とかクリスマスの時とかに観た際は特別カーテンコール感が強かったので、アニバーサリーでは特にそこまではしないっていうことなのかな。

そんな『CATS』、3月に日本公演通算1万回を迎えるようなので、その時にもっと特別なカーテンコールがあるのかもしれないですね^^

 

今回は普通のカーテンコールとは言え、観客の拍手も長く、ラストのタガーオンステージ(笑)みたいなコーナーも長かったです!

最後はタガーが「THE END」と書かれたボードを出して、ようやくお開き。このボード、ネズミのぬいぐるみがくっついてるのがほんとかわいい(笑)

 

 

長くなりましたが、そんな記念すべき35周年でした!

観に来られて本当に良かった^^

もしかしたらこれで今年は舞台観納めかなあーーとも思ってますが、突発的に何かあればまた行きたいな。

 

『CATS』東京公演はまだまだ始まったばかりなので、ご興味ある方はぜひ足を運ばれてみてくださいね(*´v`)

 

Liebe Grüße,

Natsuru

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