今年は梅雨らしくけっこう雨が降ってるなあ、なんて思っていたらあっという間に梅雨が明けてしまい、東京は連日かなり暑くなっております。。
そんな真夏の暑さの中、先日、ピアニストのフジコ・ヘミングさんのコンサートへ出かけてきました!
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クラシックコンサートは久しぶり。
もしかしたらピアノだけのコンサートは人生で初めてかも(?)しれません。
曲目はこちらでした↓
まさかフジコ・ヘミングさんの演奏を生で聴ける日が来るとは思っていなかったので、
テレビで何度か拝見したことがあったくらいのフジコさんが舞台上に現れたとき、「本物だ!」と思いました(笑)
先日、NHKの番組で手作りの衣裳へのこだわりなんかも語られていましたが、まったく期待を裏切らない独創的な衣裳。
第一部では赤、第二部では青を基調としたドレスで、フジコさんの生き様や好きなものがふんだんに詰め込まれている感じが素敵でした。
そして、御年85歳とは思えない素晴らしい演奏!
どんな楽器も魂を込めて弾くと相当体力を使うと思うのですが、ピアノは楽器自体が大きい分、難易度の高い曲を弾くのはきっと全身運動に近いものがありますよね。簡単な曲しか弾けない私にはよくわからないけども。。(笑)
それをこの歳で弾ききるというのは、やっぱりものすごいことなのではないかと思います。
フジコさんは今でも中身は少女のままであるように感じられることが多々ある気がするのですが、ピアノに向かう後ろ姿を見ていてもそれを感じました。
お気に入りの衣裳で愛する音楽と向き合う姿は、なんだかとてもかわいらしかったです。
フジコさんの演奏はかなり特徴的なので好みは分かれるかもしれませんが、とにかく感情が豊か。
「色彩がある」と評される演奏だということですが、まさにそれを感じる演奏でした。
それに対して、数年前に聴いた辻井伸行さんの演奏は、透明感にあふれていて、非常に純度の高い演奏だったように思います。
それぞれの演奏家さんにそれぞれの味があり、違いをこんなふうに感じ取ることができるのは、とても嬉しい貴重な体験でした。
あと、やっぱり生演奏と動画鑑賞は別物だな、ということも実感。
動画で観ていた印象と、実際のフジコさんの演奏は全然別でした。ホール全体を包み込むような音を肌で感じ取れたこと、とても幸せに思います。
個人的に今回の演奏でとても印象的だったのは、ショパンと、やっぱりリストかなあと思います。
ショパンは特に「別れの曲」の叙情的な雰囲気がたまらず、思わず涙が出そうになりました。
この曲、最近あらためて好きな曲です。静かな夜のような雰囲気と、その中に見え隠れする激情感が大好き。
そしてフジコ・ヘミングさんと言えば、リストの「ラ・カンパネラ」ですね!
もっとも楽しみにしていた曲でしたが、やっぱりすごかった!!
まさに「魂の演奏」でした。こんなふうに全身全霊を込めて自分を表現できるツールがあるって、すごく羨ましく思います。
大迫力の「ラ・カンパネラ」の後は、フジコさんによるご挨拶があり、続いてアンコール。
曲目はこちらでした↓
私はシューマンの「トロイメライ」がとっても印象に残りました。
やっぱりフジコさんの叙情的な演奏が好き。遠いむかしを思い出すような、ゆったりしているけどどこか切なげなこの曲の旋律は素敵だなあ。
最後、フジコさんが退場されたのと同時に舞台上に杖を持った謎のおじいさんが現れ、怒鳴るような感じで軽く演説をして去って行き、客席がざわついた不思議な雰囲気のままコンサートは幕を閉じたのですが(笑)、
どうやらこの方、フジコさんの実弟、大月ウルフさんだったようです。
登場された時は私も本当にどなたかわからなくて、ぽかーんとしてしまいました。。めっちゃ濃いご姉弟だなあ(笑)
そんな感じで、最後にサプライズはありましたが(笑)、とても心地良く聴くことのできたコンサートでした。
フジコ・ヘミングさんのチャーミングな姿をこの目で拝むこともでき、とても貴重な機会に恵まれて良かったです(´v`*)
クラシックって本当に落ち着く。
フジコさんのコンサートは11月にもまた東京で開催されるようなので、ご興味ある方はぜひ行ってみていただきたいなと思います^^
Liebe Grüße,
Natsuru
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