読みたい本がいろいろ増えてとっても嬉しい最近^^
例年に比べれば今のところは暖冬?なのかなと思うけども、天気が悪くてあまり外に出たくない時とか、
家にこもりたい時に本というものはやっぱり最高のお供です。
今回は最近出版されたばかりの木間のどかさんの『AGRI(アグリ)』という本について書いてみたいと思います。
ネタバレなしですので、未読の方もご安心ください(*´v`)ノ
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木間のどか『AGRI 三鷹台おでん屋心霊相談所』
まずは軽ーくあらすじに触れますが、この本の主人公は24歳の同級生男子2人。
頭はキレるけれどスポーツ全般は苦手なメガネ男子、須森天哉(すもりたかや)と
周囲からは「天然」、「バカ」と言われるけれど体力には自信ありの野間陽太(のまようた)。
そんな正反対の2人が、それぞれの特性を活かして心霊相談のビジネスを始め、
依頼人の悩みを次々と解決していく物語です。
心霊の仕事をしつつ、そして実際霊が見えてしまうにも関わらず「幽霊なんていない」と否定する天哉と、
見えないけれど「幽霊はいる」と信じつつ、本人は無自覚だけれど霊のいるところでくしゃみが止まらなくなってしまう陽太。
2人の凸凹っぷりが微笑ましく、
そこにひょんなことから出会ったおでん屋の女性店主、田ノ倉小和(たのくらこより)もからんできて、
ラストにかけて、思いもよらぬ方向へ展開していくお話でした。
感想(ネタバレなし)
「心霊」と名はついても全体的にほのぼのとしていて和むシーンの多いこの本、
怖い話は基本的に苦手な私でも問題なく楽しんで読めたので、そういう系が苦手な方でも楽しめると思います^^
でも夜にたった一人で読んでたりしたら、ちょっとぞっとする場面もなくはないかも…?(笑)
主人公たちや他の人物の容姿も想像しやすく、彼らが頭の中でくるくると動いてくれるのでとっても読みやすい本でした。
前に読んだ『ひゃっか!』もそうだけど、こちらも実写化したら楽しそう!^^
ストーリーの本筋とは全然関係ないのですが、個人的に印象に残ったのは「物語に登場する食べ物がすごく美味しそうに描写されている」こと。
おでん屋が登場するのでおでんももちろん出てくるのですが、
依頼人がカレーうどんを作っているシーンを読むと無性にカレーうどんが食べたくなったり(笑)、
一瞬だけ出てくるカフェオレとかですらなんだか美味しそうに見えたり(笑)
木間先生は食べ物とかお料理が好きな方なのかなー、と勝手に想像しつつ、
もっとお料理がたくさん出てくるお話とかも読んでみたいなーという気持ちになりました(笑)
あとこれも本筋とは関係ないのですが本の装丁がすごくかわいくて(*´v`)
読むとすぐにわかると思うのですが、場面が転換する際に行間にかわいいアイコン(イラスト)が挿入されていて、それにもちゃんと意味があるのです。
このアイコンを見るだけでもほんわかと和んでしまい、だからこそ、心霊ものでありながらも和やかな空気感のある本になっているのかなあ、とも思いました。
肝心の内容は、ネタバレなしなのでそんなに詳しくは触れられないのですが(笑)、
全体的に和やかな雰囲気で進んでいく物語の中に、不意に謎めいた描写が出てくるところとか、ミステリアスで個人的にとても好きでした。
平和なやり取りの多い天哉と陽太だけれど、なぜか2人とも学生時代の一部の記憶がとても曖昧になっていたり、
そういった謎が気になって、早く真相を知りたい!と最後まで駆け足で読みました。
さっきあらすじで「ラストにかけて思いもよらぬ方向へ」と書いたのは完全に私個人の感想でもありますが(笑)、
本当に冒頭からは想像のつかない展開を見せ、ほんの少しだけほろ苦く、けれど温かい読後感でした^^
今回のお話は天哉と陽太が組んで仕事をしていく基盤となる物語だと思うので、続編が出るとしたらぜひそれも読んでいきたいです!
どちらかと言うと天哉がお気に入りなので、モテないらしいですがいつか天哉の恋愛エピソードとかも読んでみたいなあ…などとめちゃくちゃ勝手な願望もありつつ(笑)
このまとまりのない感想を、そんな感じで締めたいと思います(笑)
秋に読んだのに感想を書き途中になっている本もあったりですが、
ここ数日は森見登美彦先生の新刊、『熱帯』を読みながらまたどっぷり森見ワールドに浸かっています(笑)
こちらも読み終わったら感想書きたいなーと思うので、ご興味ある方はお付き合いいただければ幸いです^^
Liebe Grüße,
Natsuru
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