開幕間もないタイミングで観て、心を揺さぶられた『ファインディング・ネバーランド』来日公演。
その際にリピーターズチケットを購入し、
9月18日のソワレ公演を観てきました!
撮影にわりこむネズミたち。
ということで、早速感想を書きたいと思います。
ネタバレありですので、ご注意ください。
尚、大まかなあらすじや1回目の観劇感想については、
こちら↓をご覧ください。
キャスト表。
本日の子どもたち。
ピーターとジャックは初めての2人、
ジョージとマイケルは前回と同じ2人でした^^
今回は前回より2列後ろ、6列目センターブロックからの観劇。
やっぱりより舞台に近い4列目の時の方が臨場感は強かったけど、
今回は2回目ということもあり、やや引きで、全体像をゆっくり観ることができました。
<ACT1>
やっぱり始まりからわくわくさせられる演出。
プロジェクションマッピングが本当に効果的に使われている舞台だなあ、と再度実感しました。
「Welcome to London」は曲も振りもかわいらしいし、
主人公バリの愛犬、ポーソスも本当にかわいい。
ポーソス、前回はけっこうきょろきょろと落着きなかったのですが、
今回はわりと大人しかったです(笑)
前回の感想では全然触れなかったのですが、バリの妻メアリーもぴったりのキャストで、
私はこういうちょっと傲慢なところのある登場人物が嫌いじゃないので、
彼女の登場シーンも楽しませてもらいました。
衣装も華やかできれい。
バリの仕事場でのシーンも、
初めて観た時はフローマンがやや敵役(?)っぽく見えていたのですが、
今回はまた違った視点でバリとフローマンのやり取りを観ることができました。
良き友であり、仕事仲間であり、バリのアドバイザー。
フローマン役はイコール、キャプテン・フックの役もできるので、
演じる側も楽しいだろうな、と思います。
大好きな曲、ケンジントン公園での「Believe」!
今回もわくわくしっぱなしで、ずーっとこのナンバーを観ていたいなあ、と思ってしまいました。
ピーター役のコナーくん、前回のコリンくんに比べると小柄で、より子どもらしい雰囲気でした。
コリンくんの少し大人びた感じと声の良さも最高だったけど、
コナーくんのピーターもよかった!
まだまだ子どもだけれど背伸び(というとちょっと違うけど)している感じや、
歌も特に高音が美しかったです(´v`*)
他の子のピーターも観たくなってしまいました(笑)
「Believe」はアンサンブルもたくさん登場して、盛りだくさんの本当に楽しい一曲。
ピーターが徐々に笑顔を取り戻していく様子をじっくり観られたのも良かったです^^
前回は「子どもたち」とついつい一まとめにして観てしまった4兄弟ですが、
今回は1人ひとりの性格に注目できたのも良かった。
一番小さなマイケルが人魚に「恋しちゃったみたい」と言うシーン、
本当にかわいかったです(´v`*)♡
バリの家での食事会、「We Own the Night」も前回同様楽しくて、
あらためて振り付けの楽しさにも見入ってしまいました。
バリの想像の世界にピーターが入ってくる、という設定も面白い。
キャナン卿もコメディ要素を盛り上げてくれて、とっても良い味出しています。
食事会の後、シルヴィアと母親のモーリエ夫人の会話の中で、
今は厳格そうに見えるモーリエ夫人が、
かつてはシルヴィアやバリと同じように遊び心を持っていた人物だったことが伺えるのですが、
この部分、もうちょっと強調してもいいような気がしないでもない。
けっこうさらっと流れてしまうので。
かつてモーリエ夫人がそういう人物だったことを知っていると、
バリの舞台を観たモーリエ夫人が突然うたい出す時、より深く感じられるものがあると思います。
「All That Matters」はシルヴィアの母としての強い姿が美しいソロナンバー。
この曲のサビ部分の伴奏を聴くと、星がシルヴィアのもとに迫り、集まってくるかのような印象を受けます。
私だけかな^^;
やがて命を落とす運命にありながら、そして本人もそのことを知っていながらも、
シルヴィアの生き様は光に満ちているなと思わされる。
後半で「光がなければ影もない」というような台詞があるので、
彼女の人生は若くして夫を亡くしたり、自分自身も病に侵されたりという「影」の部分が強いからこそ、
より強く輝きを放つ人物として描かれているのかな、と思いました。
この後、バリが子どもたちの寝室を訪れるシーンで、
バリの想像の中で子どもたちがふわりと浮かび上がる場面。
前回もここでなぜか涙が出てきたのですが、
今回もやっぱりここで涙が出てしまいました。
星空に浮かび上がる子どもたちの姿がとても幻想的で美しくて、
短いシーンだけれど、やっぱり「ずっと観ていたい」と思わされる、夢のような光景です。
そして、バリがシルヴィアに語る「Neverland」。
むかし事故で亡くなったバリの兄は、バリの空想の世界に存在する「ネバーランド」へ旅立った、という話。
バリの中でネバーランドは、大人になれなかった子どもたちが行く場所でもあり、
それだけを聞くとまるで悲しい場所のように思えるけれど、
バリは兄の魂のある場所だからこそ、そこを「楽園」として描きたかったのかなあ、とぼんやり思ったり。
聞けば聞くほど、不思議な懐かしさを覚えるナンバーです。
「Circus of Your Mind」の演出はやっぱり最高!!
扉を開けてどこへ行っても堂々巡りになってしまう感じや、
「時計」の表現が本当に面白いです。
時計の表現にも2パターンあり、ミステリアスな雰囲気があるのが個人的にはすごく好き。
余談ですが、今回一緒に行った旦那はこのシーンと、
「バリの大人の部分」の化身としてフック船長が出てくるのが一番面白かったそうです。
たしかに男性は一幕ラストみたいな演出好きそう。
「Stronger」も何度観ても本当に格好良い演出でした。
前回はただ迫力に圧倒されるだけだったけど、
今回は自分自身も、フック船長やバリの姿に背中を押されるような気持ちに。
何かに挑戦することは時に行き先の見えない航海に出るようなものだけれど、
恐れず、ただ強い気持ちを持ってその勢いで進むことも大切だよね。
フック船長と海賊たちの姿を観ていると、説得力がありました。
もう1幕が終わっちゃう、というのがすごく寂しくなってしまいました。
でも、この「もうちょっと観ていたかった!」と思わせる絶妙なさじ加減、
芸術には必要不可欠だと思います。
長くなってますが、このまま2幕の感想に入ってしまおうと思います!
<ACT2>
2幕は「The World is Upside Down」のごちゃごちゃ感もやっぱり好きですが、
「What You mean to Me」は本当に美しいなあ。
舞台装飾もシンプルなのがとても良いです。
たしかシルヴィアの「影があるからこそ光もある。だから影は必要なもの」といった台詞、
このあたりでだったと思うのですが、
ここで、ピーターパンが影を落としてしまった時、声を上げて泣くシーンを思い出しました。
影は光と一心同体で、「影」は「光」の象徴でもあるのだとすれば、
影をなくしたピーターは喜びや希望を奪われたのと一緒で、
影を縫い付けてくれたウェンディは、ピーターに再び希望の光をもたらしてくれたのかなと、
漠然とだけど、そう思いました。
幼い頃のトラウマや家庭の不和から逃避しようとしていたバリに、明るさを取り戻させてくれたシルヴィアと、
このあたり重なるところがあります。
また、シルヴィアの子どもであり、笑顔を失っていたピーターに、
バリが笑顔を取り戻させてあげたことも重なるような気がします。
パブで大人たちがむかしを思い出す「Play」も、
初見より全体を観ることができて楽しさが増しました。
この作品はアンサンブルも本当に楽しそう^^
1人ひとり自分のことを語っていく構造が、
『塔の上のラプンツェル』の酒場で夢を語るシーンを彷彿とさせました。
バリへのサプライズを企画する子どもたちも、今回も本当にかわいかった!!
ジョージは立ち居振る舞いが長男っぽくしっかりしていて、
ジャックは少しお調子者っぽい雰囲気があるところも面白かったです。
「案内係のマイケル」もやっぱり最高にかわいくて(笑)、
その後、お芝居でプリンセスとして登場するマイケルもほんとに最高(´v`*)
…なだけに、シルヴィアの病には、観ているこちらも本当に悲しい気持ちになってしまいます。
でも、何よりも子どものことを想うシルヴィアと、
ためらうことなく自分が子どもたちを引き受ける、という選択をするバリの姿にぐっときました。
バリとピーターのうたう「When Your Feet Don’t Touch the Ground」は、
もしかしたら前回より更に泣いてしまったかも。
どうしたら良いかわからない、解決策なんてないように思える困難に直面する幼いピーターの姿が目に焼きついて、
「こういう時はこうすれば解決する」なんていう単純な問題ではないからこそ、
これからバリもピーターも現実を受け入れて、
そして想像力の力を借りながら、一歩ずつ歩いていくしかないんだな、と思うと歯がゆく、
それでも一緒に歩んでいける人が隣にいること自体、お互いにとって救いなんだなと感じました。
ここから先は、今回もほぼずっと泣いてしまいました。
舞台の初日にシルヴィアたちを迎えに来たバリ。
モーリエ夫人に追い返されそうになるところをジョージが招き入れるシーンは、
前回観た時からすごく好きな場面。
強い意思を持ったジョージの台詞にはっとさせられるし、
子どもたちがみんなでシルヴィアのことを守っているようでとても頼もしかった。
この後、『ピーターパン』の初日の幕が開くと、
シルヴィアの子どもたちの寝室の場面になる、という展開もすごく好きです。
そしてここから先が、この作品で一番大好きなシーン。
展開を知っていても、役者たちがシルヴィアのもとに勢ぞろいするところには本当に胸が熱くなるし、
背景や照明のせいなのか、本当に夢の世界にいるような気持ちになる。
この『ファインディング・ネバーランド』でしか観られないようなもの、
この作品でしか起こり得ないことが、舞台上で展開されます。
これ以上の言い方がないくらい、ひとつひとつが素晴らしいシーン。
「この場でしかありえない」という感覚が、
私には学生時代に学んだゲーテの『ファウスト』の最終章の一節を思い出させるのですが、
舞台を観て、とても感銘を受けた『ファウスト』の一節を思い出したのはこれが初めて。
(たぶん共感は得られないと思うけど(笑))
そしてこのシーンの核となる、瀕死のティンカーベルが「信じる力」により命である光を取り戻すシーン。
その光はやがてお芝居を観ていたシルヴィアの手に渡り、
そこでシルヴィアは金色の風に包まれます。
前回観た時、なぜティンカーベルが甦るシーンでシルヴィアが命を落とす、という展開になっているんだろう、
と思ったのですが、
今回、自分なりに解釈することができました。
妖精、ティンカーベルは「信じる心」があるかぎり、何度でも輝きを取り戻す、「永遠の命」の象徴。
だからシルヴィアはこの「永遠の命」を与えられて、
信じる人がいるかぎりいつまでも生き続けていられる場所、ネバーランドへ旅立ったんだな、と。
前回はきらきらと輝く光の粒に見入ってしまい、あまりの美しさに半ば放心状態だったのですが、
今回、光と歌声に包まれながら、これ以上ないほど幸せそうに微笑むシルヴィアの顔を観て、
この日一番の涙があふれました。
現実の世界ではシルヴィアが命を落とす悲しいシーンではあるけれど、
シルヴィアは最後まで幸せで、これからもずっと幸せなんだな、と確信させてくれるシーンでした。
正直、このラストのシーンを観るだけでも、この舞台を観る価値があると思います。
本当に、素敵な作品に出会えて嬉しいです。
フィナーレも、子どもたちがかわいくて本当に素敵でした!
カーテンコール!
(※カーテンコールのみ撮影OK)
写真も撮りたいし拍手もしたいしで、今回も忙しかったです(笑)
そして、前回出待ちでキャストの方々にサインをいただいたり写真を撮っていただいたりしたのがとっても嬉しかったので、
性懲りもなく今回も出待ちしてしまいました^^
今回はプログラムの表紙にサインをいただきました!
写真もたくさん撮ってもらえて幸せでした(´v`*)♡
何人かのキャストさんと一度に一緒に撮ってもらった写真があるのですが、
そこにやって来たマイケル役の子が入っていいかわからず横でもじもじしていたそうで(旦那談)、
もちろん入ってもらいました!(笑)
劇中劇のナナ役の方は、写真を撮るとき私が癖でかがんだら「Stand up!」と言われて笑った(笑)
(彼が背高くて私が低いので、まったくかがむ必要がない)
皆さん、舞台が終わってから出てくるまでの時間もすごく速くて、
さっぱりしていて素敵でした(´v`*)
すっかり長くなってしまいましたが、
以上、『ファインディング・ネバーランド』の感想でした!
ここまで飽きずに読んでくださった方でまだ観たことない、という方はきっといないと思うのですが(笑)、
まだチケットも残っていそうなので、
興味ある方、リピートしたい方はぜひ!
9月24日まで、渋谷のシアターオーブで上演しています^^
Liebe Grüße,
Natsuru
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