『夜間飛行』

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早いもので、ブログを始めて一か月が経過しました。

思っていたより更新速度が遅くなってしまってますが、

ご縁あってここまで足を運んでくださっている方、本当にありがとうございます。

 

この一か月は、なんだか前よりも一日、一日を大切にできるようになった気がします。

毎朝同じ時間に起きて、同じ場所で仕事をして、っていう変わりばえのない毎日がつづいていると、

毎日が流れ作業みたいになってしまって、

こうやって淡々と過ごしていったその先に楽しいことがあるんじゃないか、とかなんとなく思ってしまってたけど、

 

ほんとはそうじゃなくて、やっぱり毎日の中にその日しか感じられない楽しさや嬉しさや

かけがえのないものがあるんだなあ、と感じています。

 

きっと、ブログに何書こうかなって考えることで

普段は気付かず通り過ぎてしまうような出来事を、無意識にでもとらえようとしてるのかなって思います。

おかげで毎日がなんだか充実してて楽しい。

 

しかしながらメカ音痴が手探り状態で書いているブログなため、

ほんとはフォントをこうしたいのになぜか設定が反映されない、などという悩みもあったりして。。

どうでもいいですが、ほんとはフォントをメイリオにしたくて、たぶんPCで見るとメイリオになってるんだけど、

スマホで見るとごくまれにしかメイリオになってないんだよね(笑)

なので、読みづらい点とかあるかと思いますが、

ほんとは読みやすいフォントにしたい気持ちがあることをご了承いただけると幸いです(笑)

 

 

さて。前置きはともかく、今回のタイトル、『夜間飛行』。

これは『星の王子さま』の著者として有名なサン=テグジュペリが、

30歳くらいの頃に書いていたと言われる作品。

もともと『星の王子さま』は小学生の頃から大好きな本だったのですが、

ふと他の作品に興味がわき、数年前に手に取った本です。

 

郵便航空社のパイロットとして働いていたサン=テグジュペリが描く、

危険と隣り合わせで郵便を運ぶ男たちやその上司、家族の物語。

人間の持つ恐怖や覚悟、厳しい現実が語られながらも、繊細で美しい表現がきらきらしていて、

私にとっては夜の闇でひっそり瞬く、小さな星のようなイメージのある本です。

 

残念ながら私には原文で読むことはできないので、二木麻里さんの訳で読みました。

冒頭部分ですでに、サン=テグジュペリの感性の豊かさが感じられると思います。

 

夕暮れの黄金の光のなかで、飛行機の下につらなる丘にはすでに長い陰影が彫り込まれていた。平野は光に満たされ始めていた。それも色褪せない光に。冬がすぎても名残りの雪が消え残っているように、この国では、見渡すかぎりの平原に黄昏の金色の光がいつまでも残っている。

 

命をかけて自身の仕事に取り組む傍ら、そこで見て感じたことをこんなふうに表現できるなんて、

素敵な才能だなあと思う。

また後日ブログで触れたいと思いますが、サン=テグジュペリの他の作品を読んでから

『星の王子さま』を読むと、印象がまたがらりと変わります。

こういう経験をしたからこその『星の王子さま』なんだ、って思える。

 

『星の王子さま』が好きな方はぜひ一度、サン=テグジュペリの他の作品も手に取ってみてもらいたいです。

 

 

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