11/1(土)、スーパーサウンドシアター、
『ワルキューレ~ラインの黄金~』を観てきました。
会場は舞浜アンフィシアター。
大人になってからディズニー以外の目的でもたまに舞浜を訪れるようになったのですが、
そんなふうに舞浜に来るって、なんだか贅沢な感じがします(笑)
シアターはディズニーアンバサダーホテルの先にあるので、
前日までハロウィンだったのにすでにクリスマスモードになっているイクスピアリも堪能することができました。
さて、このスーパーサウンドシアターとは何かと言うと、
新感覚・音楽朗読劇なのだそうで。
その名のとおり、生の音楽演奏と朗読によって創り上げられる作品を「体感」することのできる舞台でした。
サウンドシアターは今回が初めてだったけど、
公式HPを見ると、過去にも面白そうな作品がたくさん!
今回私が観た『ワルキューレ~ラインの黄金~』は、
ワーグナーのオペラ、『ニーベルングの指環』で紡がれるエピソードを新解釈したもの。
らしいのですが、語れるほどワーグナーに詳しくないので、このあたりはもうちょっと勉強したいと思います。
肝心の舞台は、ワーグナーのオペラを知らなくても十分に、十二分に楽しめるものでした。
土台は北欧神話ということで、神話的な、ちょっとケルト的な音楽が
ヴァイオリン、ギター、チェロ、ハープ、ドラムで奏でられて大迫力!
そこにプロの声優さんたちの、これまた大迫力の演技が加わり、
更にドットイメージと呼ばれるらしい照明装置によって舞台がすごく幻想的な世界になります。
物語は、船で海を行く1人の老人が若い娘に太古の神々の物語を語り聞かせるところから始まり、
舞台は一気に神々の住むアースガルズへ。
アースガルズに生える1本の樹に実る黄金の林檎。
そのおかげで永遠の若さを保ちつづけていた神々。
しかし、ある日を境に黄金の林檎が腐り始め、天界に混乱が訪れる。
その混乱は人間界をも巻き込んで、やがて運命の歯車は最終戦争ラグナロクへ向かって動き出す――。
と、いうお話。
個人的に神話やおとぎ話は大好きなので、壮大な舞台を前に、終始わくわくが止まりませんでした。
私は2幕立ての舞台においてもっとも重要なのは1幕最後だと思っているのですが、
文句なしの1幕最後に、その後ちょっと放心状態になってしまった。
炎だったり煙だったり、声優さんや演奏家さんたちの豪華な衣装だったり、
視覚的な情報もまったくないわけではないんだけど、
朗読劇と言うからには、やっぱり大部分は耳からの情報に頼るしかないわけで。
そのことが逆に想像力を最大限に引き出して、舞台に無限の奥行きを持たせてくれるような気がする。
身振り手振りやダンスでいっぱいの舞台もいいけど、
そういったものがなくたって、想像力で舞台を「観る」ことができる。
天を翔ける馬や、神に飼われた竜。
目に見える舞台では表現が難しいものも、観客の想像力の中で「実現」する。
そしてきっと、お客さんはそれぞれ自分の頭の中で創られる、たったひとつの舞台を「観て」るんだろうと思う。
やっぱり声で演技するということにおいて、プロの声優さんに勝るものってないなあと思った。
7人の声優さん全員、本当に本当に素晴らしかった。
個性豊かなキャラクターたちが活き活きと輝いていました。
誰かひとりやってもいいよって言われたら(笑)、私がやりたいのはアスク・エムブラ。
孤独な運命を背負いつつ、いろんな意味でいい性格に育った彼はとてもやり甲斐がありそうです。
今回、アース神族の長、オーディン役の井上和彦さんが公演前日に体調不良のため降板となり、
代わりにオーディンを演じられた山寺宏一さん。
やっぱり、さすがベテランの方。まったく違和感なく、最後まで安心して舞台を観ることができました。
また機会があれば、サウンドシアターに足を運んでみようと思います。
『ワルキューレ』はたった2日間の公演ということで勿体ない!と思ってしまったけど、
代わりに格好いい予告動画をお借りしました。
予告の迫力に引けを取らない、本当にしびれる舞台だったので、
再演とかしないかなあ…とひそかに願っていたいと思います。
Liebe Grüße,
Natsuru
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