アルトミュールのほとりで

5月のとある金曜日。

授業の後、潤と旧市街のイタリアンレストランでアイスを2つ食べ、買い物をして帰った私は、
チューターのブリギッテにメールを送った。

本当はこの日、またも税関に行ってしまったらしい日本からの荷物(前回の記事)の件でブリギッテに相談にのってもらう約束をしていたのだけれど、
荷物が無事回収できそうなことがわかり、「相談にのってもらわなくても大丈夫」という旨のことを伝えようとして…

やんわりとした伝え方がよくわからず、「荷物の件は大丈夫だけど、よかったらお茶でも」と誘ったところ、
「ぜひ!」との返事。

16:30に大学の噴水の前で待ち合わせをして、旧市街の外れを2人で散歩した。

今まで歩いたことのない道を通り、坂の上の方まで行くと、
私にとっては初めて見る教会が現れたので、2人で中を見学。
ヨーロッパの教会は天井が高くて、どこも本当にきれいな造りで感動する。

また来たいな、と思いながら、ブリギッテに誘われるままにアイス屋さんへ。

アイスは一度に2種類のフレーバーを注文するのが通例なので、
今日アイス4つも食べてるじゃん、と自分に突っ込みながらも結局2種類のアイスを楽しんで、
コーヒーを片手にアイヒシュテットに流れる小川、アルトミュールのほとりにあるベンチに座った。

川でカヌーをしている人たちを眺めながら、まったりおしゃべり。

少し前にフィンランドで暮らしていたブリギッテは、
「単語を覚えるときは、ちゃんと書いて覚えること。実際にそのものに触れて覚えることが大事」ということを教えてくれて、
身近にあったものの名前や、その派生形の単語をいろいろと教えてくれた。

きっと私がわかるようにかなり易しいドイツ語で話してくれていたのだろうけど、
ブリギッテの説明は本当にわかりやすくてありがたかった。

そうこうしているとブリギッテの友達のクリスティーナと、その彼氏が散歩をしているところに遭遇。
女子で少しだけおしゃべりをしている間、
彼氏が勝手にそのあたりでつんだ花をクリスティーナの髪に挿したりして遊んでいたのがとてもかわいらしかった(笑)

そうして約2時間、ブリギッテと一緒に過ごし、いつか彼女の故郷に連れて行ってもらう約束もした。

毎日楽しいことはたくさんあるけれど、どうしても気持ちがくすぶってしまうようなときもあって、
そんな中でブリギッテとゆっくり過ごしたこの時間は、自分にとってかなり良い充電にもなった。

日本にいるのとはまるで違う時間が流れている中で、
まるで違う方法で、その日その日を楽しむ毎日。

当時も思っていたけれど、今思い返してあらためて、
なんて尊くて意義のある時間だったんだろう、とつくづく思う。

何年経っても、アイヒシュテットが劇的に変わってしまうことはおそらくないだろうけれど、
あの町に今もゆったりした時間が流れ続けてくれていたら良いなと思う。

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