スペイン旅行2日目。
本当は7:30起床予定だったけれど、
結局8:30に起きた私たち。
昨晩遅かったので仕方ないとして。。
泊まっていたマドリードのホステルは、一晩18ユーロくらいなのだけれど、
一応朝食もついていた。
と言っても、食パンやオレンジジュースをセルフでつまむというものだけど、
このなんでもないようなパンやオレンジジュースが異様に美味しく、
我々を驚愕させた(笑)
朝食でお腹を満たした後、
今日は1日マドリード観光ということで、
プラド美術館へ出発。
美術館の中は広くて、ゴヤの『1808年5月3日』やベラスケスの『女官たち』など、
世界史の図表に載っているような見応えある有名作品も展示されており、
かれこれ4時間くらいかけて館内を回ってしまった。
実物を目の前にできる、というのはやっぱり感慨深かったし、
ゴヤの『黒い絵』コーナーはゴヤの精神状態を彷彿とさせるようで本当に怖かった。
言葉や文化の壁など一切関係なく、
見る人に影響を与える絵画というのはやっぱりすごい。
有名な作品は東京とかで展示される可能性もあるかもしれないけど、
そこだとどうしても人ごみの中、押し合いへし合いしながらやっと絵を見られるイメージなので、
適度な混み具合の中、自分のペースで回れたこともとてもよかった。
美大生?みたいな人たちが、
たまに絵の前でキャンバスを広げて模写していた光景も印象的。
美術館を満喫した後は、
旅行における「食」担当、潤が事前に調べてくれたスペイン名物、
ホットチョコレートをつけて食べるチュロスを探す旅に出発。
(ちなみにレオナは主に「観光」担当、私は勝手に「治安」担当(笑))
人に尋ねたりなんだりしながら、町を歩き…
比較的狭い路地的なところに入って行くと…
ついに目的のお店を発見!
意気揚々と3人分のチュロスを注文した私たちだったのだけど、
いざ出てきてから、なんと1人分だけで6本もあることを知り、、
最初はお腹も空いていたので大興奮していたけれど、
4本目に差しかかるあたりで、
だんだん罰ゲームのような感覚に陥ってしまっていた。。
↑つらくなってきた図(笑)
でも残すのも勿体ないし、頑張って食べなければ…と
テンション下がりつつ頑張る私たちに、
あるおばさん2人組が急に話しかけてきた。
1人はわりとテンションが高く、1人はわりと控えめな感じ。
テンションの高い方のおばさんは、
片言の英語で「その食べ物はなんて言うの?」ときいてきた。
でも片言の英語なので、なかなか上手く会話ができず、
でもなんだか、時折話している言葉の中に耳慣れた単語が混ざっているような…
そう思っていた時、
片言の英語がまどろっこしくなったのか、
おばさんは(おそらく)ヤケでこうきいてきた。
「Sprechen Sie Deutsch(ドイツ語しゃべれる)?」
耳慣れたドイツ語!!!!!
私たちは立ち上がらんばかりの勢いで、
声を合わせてこう答えた。
「Ja(はい)!!!!!」
ここでお互い大興奮。
もう、嬉しくて「きゃー!」とか叫ばんばかりの感じ。
実は双方とも、このスペインという国で初めて、
互いに意思の疎通がはかれる他人に出会った瞬間だったのであった(笑)
というかこのおばさん、
よくもまあスペインの路地でチュロス食べてるアジア人にドイツ語で話しかけたものだとつくづく思う。
たまたま話しかけたアジア人がドイツ留学中なんて、
ほんと奇跡に近い話(笑)
そんなわけで、私たちはこのおばさんたちとしばし歓談。
テンションの高い方がドイツ人、もう1人はポルトガル人らしく、
観光バスのチケットを私たちにくれたりしたので、
私たちも残りのチュロスを嬉々として勧めた。
ちょうど、勿体ないけど残すしかないか…と思っていたチュロスをにこにこと頬張るおばさんを見て、
これぞまさにwin-winの関係というやつだな、と思いつつ。
おばさんたちが去って行った後も、旅の出会いは本当に一期一会だね、
と感心していると…
今度はその路地に、バイクに乗った警官たちが5人ほど一緒にやって来た。
スペイン警察の制服はかっこいいなあ、と思いながら彼らのことを眺めていたら、
彼らが(英語で)話しかけてきてくれた。
どうやら彼らのうち1人が、日本に縁のある人らしい(詳しいことは忘れた(笑))。
そしてなぜか一緒に写真を撮ることになり、
その写真すら警官の1人に撮ってもらうという謎の展開(笑)
何かよくわからないけど、私たちの旅っていつも珍道中になるんだよなあと思いながら、
楽しい思い出がまたひとつ増えてほくほくしてしまったのだった。