ミュンヘン国際空港から約2時間で行けるストックホルム。
本当にあっという間の移動時間で、
9月とは言え寒いのでは…と怯えていた私たちだったけれど、
実際はそうでもない感じだった。
ただ、夕方になると軽くフリースを着てちょうど良い感じ。
現地の人は半袖だったりもしたけども(笑)
空港でお金をスウェーデンクローネに両替し、
たちまち金銭感覚が狂った私たちは、
そのままバスでストックホルム中央駅へ。
予約しているホステルへは、ここから更に電車に乗ったところにあった。
と、この中央駅に入るやいなや、
謎のおじいさんが英語で話しかけてきた。
「大阪から来たの?」
いやいや、東京っていうかドイツっていうか…
とのんきな会話が始まりつつ、
おじいさんは私たちに72時間有効なストックホルム周辺(?)で使える
列車のチケットを買わせてくれたり、何やら親切にしてくれた。
会話の途中で「私のいとこは日本人なんだよ」と言ったおじいさん。
後からよく考えてみると、いとこの前におじさんとかおばさんが日本人でなければ
それはあり得ないのでは…と思うのだけど、
とりあえずそんな感じで会話が進み。
「まだホテル代払ってないならうちに泊まりにおいでよ」
と、一言。
えーそんないきなり!?
と怪しげに思いつつもはっきりとは断りづらく、
とりあえず今日はホステルに泊まります、と言う私たちを
なんとおじいさんは一緒に電車に乗ってホステルまでつれて行ってくれた。
そして、「そしたら明日泊まりにおいでよ」と言ってくる。
ちょっと足が不自由そうなのにわざわざここまで連れてきてくれて、
そんなおじいさんを疑うことが申し訳ないことのように思えた私たち。
ホステルにチェックインしつつ、
ホステルのお兄さんに「明日の分はキャンセルで大丈夫です」と伝えると、
「明日はうちに泊まりに来てもらうんだ」と、おじいさんも口を添えて、
ホステルのお兄さんも「なるほど」と納得。
手続き完了したところで、「明日12時に待ち合わせしてお昼を一緒に食べよう」と
去って行ったおじいさん。
いろいろ勢いに乗って話が進んでしまったけれど、
取り残された私たちは我に返り、
「どうすっかね…」と日本語で会議。
そしてなぜか、
とりあえずあのおじいさんを信用しても大丈夫そうかどうか、
現地の人にきいてみようという結論に至り、
ホステルのお兄さんに「あの人を信用してもいいかどうか」を質問した。
彼もいまだかつてこんな質問をされたことはなかったであろう(笑)
ここでお兄さん、私たちと謎のおじいさんがついさっき会ったばかりだということを聞いた途端、激しく
「NO!!!!!」
と全否定。
そして「お願いだから明日もここに泊まってくれ!」と言ってきた。
冷静に考えればそりゃ危険に決まってるわけだけど、
まさかここまで親身になってくれるとは思わず、
ただただうなずくことしかできなかったレオナと私は、
その場で翌日の宿泊キャンセルを取り消した(笑)
気を取り直し!
今晩私たちが泊まるホステルはホステル兄さん(←?)がいる建物とは別の場所なので、
荷物を抱えて町を歩きだした私たち。
なぜか写真が曲がっているけれど、これがストックホルムの街並み。
やっぱりドイツとはまた建物の感じが一味違って、
新しい町にわくわくした。
人生で初めて泊まることになったホステルはあまり清潔とも言えず、
部屋の二段ベッドはぎしぎしで寝づらそうだったけれど、
何はともあれ、荷物を置いて夜のガムラ・スタン(旧市街)へくり出した私たちだった。