4月になった。
アイヒシュテットに着いた後、部屋にまだ電話線を引いておらず、
寮と大学のパソコンルームの間をひたすら行き来していただけの生活も終わり。
今日は各国の留学生が集うオリエンテーションの日。
久々に外出モードになった私は、レオナと潤と一緒に旧市街の中央広場へ向かった。
イースターの近づく日曜、旧市街はイースター市でにぎわっている。
待ち合わせ場所の噴水の前には、アイヒシュテットに着いた時に案内をしてくれたパトリツィアと、
同じく留学生の支援グループに所属するドイツ人学生、ハナがいた。
そこへ続々と、各国からの留学生が集まってくる。
全員がそろった後、私たちは旧市街と大学を案内してもらった。
大学の校舎は町にいくつか点在していて、一番近い校舎は私たちの寮から歩いて5分。
遠いところだと15分ほどかかるところにあった。(写真は大学の事務局などがある建物)
国籍も年齢も不詳な外国の留学生たちを目の前に緊張しながらも、
この日はジュリアンとリンジーというかわいらしいアメリカからの留学生と友達になった。
彼女たちは同い年。仲良くなれそうな予感がして嬉しかった。
どう見ても年上だけれど本当はひとつ年下のジェフというアメリカ人とも知り合いになった。
おしゃべりなジュリアンとリンジーに対し、シャイなのか基本的に無口。
その他、主にイタリアやチェコ、スロヴァキアからの留学生が多いみたいだった。
彼らのほとんどは夏学期のみの留学だから、夏休みが来たら帰ってしまうらしい。
予想はしていたけれど、みんなすでにドイツ語ペラペラ!
とにかく、文法が多少間違っていようがなんだろうが、話すのを臆するということがない。
私ももっと自分から積極的に話しかけないと、と早くも思わされてしまった。
オリエンテーション後は、ジュリアン、リンジー、ジェフたちとカフェの店先でアイスを食べ、解散。
私はレオナと潤と共に、もう一度イースター市へ向かった。
この冬は編み物を趣味にしたい、と考えていた私は、早くもマフラー用の毛糸を購入。
それから、屋台で焼き立てのソーセージが挟まったゼンメルという丸いパンを食べた。
ドイツと言えば、多くの日本人がイメージするであろう、じゃがいも、ビール、ソーセージ。
もちろんその他のものもいろいろあるけれど、これは決して間違ったイメージじゃない。
遅ればせながらこの日初めて、本場のソーセージを口にした私は、そのおいしさに驚いた。
さすがソーセージの国!
他にも日本ではあまり見ないソーセージメニューがあるようだったので、
これは次回挑戦しようと心に決めた。
明日からいよいよ、大学での語学講座がスタートする。
緊張する気持ちと、わくわくする気持ち。
留学前からずっと抱いていたふたつの気持ちが、なんだか更に大きくなった一日だった。