6月のはじめは、精霊降臨祭やら何やらの関係で(?)、
日本人には馴染みの薄い連休があり、お店もいろいろとお休みに……
ということで、わりと寮に引きこもって過ごしてしまった。
休みボケするあまりか、一度寮の部屋のドアに鍵をさしっぱなしで
眠りにつく(次の日、レオナが気づいてくれて気がついた(笑))などということもやらかし、
それでも何事もなかったアイヒシュテットの平穏さに感謝した。
そんな休み明け、留学生支援グループの学生たちが提案してくれ、
水面下でいろいろと準備をしてきたイベント、Japanischer Abendが開かれた。
「日本の夕べ」と訳すとなんだか妙にシックな雰囲気がただようけれど、
要は日本に興味のある学生たちにスライドを使って日本のことを紹介したり、
日本料理をふるまったりしようというイベント。
つい先日、これのモロッコバージョンが開催されたこともあって、
なんとなく勝手はわかった状態で臨むことができた。
当日はイベント会場に16時に集合し、みんなにふるまう日本料理の調理を開始!
いろいろ考えた末、伝統の和食、「肉じゃが」を作ることになっていたのだけれど、
おかげで笑ってしまうくらい大量のにんじん、じゃがいも、玉ねぎと格闘する羽目になった。
ドイツ人学生に手伝ってもらったのは良いけれど、
お米の準備を頼んだらタイ米を買われてしまったので交換に行ってもらい、
ごはんを炊こうとしたら炊飯器(?)に油をしかれたりと、
一筋縄ではいかない作業となった(笑)
何を作っているのかよくわからなくなる光景。
その後なんとか調理を終え、我々は大急ぎで浴衣に着替えた。
浴衣はこの日のために日本から送ってもらったもので、
「ドイツで浴衣を着る」という貴重な体験ができた日になった。
(「一緒に写真を撮ってくれ」とあんなに頼まれるのも、きっと人生で最初で最後(笑))
そして心を落ち着ける暇もなく、日本についてのプレゼン開始。
日本の文化などをセクションに分けて説明し、
私は(たしか)日本の学校制度や娯楽などについて説明した。
「カラオケ」という言葉がそのまま通じるのはありがたいけれど、
日本人というとみんなカラオケばかりしているという先入観が蔓延している雰囲気があるのはちょっといただけない(笑)
このイベントにも「カラオケパーティー」なる時間が組み込まれていて、
最初にうたわざるを得なかった我々は、
知っている曲もほとんどない中でとりあえず「YMCA」でお馴染みの「Young man」をチョイス(笑)
適当にうたいきったものの、
その間に肉じゃがをカレーのようにごはんにかけて食べている人々を発見し、
逆カルチャーショックも受けた。
そんなこんなで、あわただしくも、ひとまずイベントは無事に成功。
寮に帰った後はドイツ人学生のスザンネの部屋で朝の5時まで打ち上げをし(笑)、
ほっとして眠りについたのだった。