私がドイツに留学していた2006年。
アイヒシュテットの隣町、インゴルシュタットがなんと1200周年を迎えた。
その記念にインゴルシュタットで何やらお祭りが開催されるらしい、ということで
私はレオナ、潤と一緒にいそいそとインゴルシュタットへ出かけた。
いざ行ってみるまで一体何をするお祭りなのかまったくわかっていなかったのだけれど、
通りに集まった見物客の前で始まったのは、インゴルシュタットのこれまでの歴史を振り返るパレード!
これがものすごく高いクオリティで、
最初から知ってたらもっと良い場所を取って気合い入れて見たのに!とだいぶ残念な気持ちになった。。
というわけで、やや後方支援な角度からの写真が続いてしまうけれど……
こんなふうに、本物の馬や馬車を使ってぞろぞろパレード。
過去から現在に向かってゆっくり、
時代の流れを追いながら。
おそらく歴史に詳しかったらいろいろ気づけるポイントも多かったはずなので、
なんとなくしか内容を把握できなかったのが残念というか、
ちょっと勿体なかったなあと思う。
アーサー王大好き、騎士大好きな私には何やらツボな人々。
何が面白いって、
山車に乗ってる人たち、ちゃんと台詞とか言って演技をしているということ。
ディズニーランドのパレードとかで人形(?)たちがやっていることを
生身の人間がやっていることがかなり新鮮で目が釘付け。
ペストが流行った時代を表現した山車や、
ルターと免罪符のあれこれ(記憶が曖昧すぎ)っぽい山車もあった。
これはなんだろう。
天動説と地動説的な何か?
モーツァルト的な時代に突入。
道の向かいの薬局の2階から見てる人たち、いいなあ。
こちらはマイスター的な雰囲気。
ドイツと言えば職人の国。
ビール樽?
むかしの自転車。
徐々に現代へ近づきながら。
第二次世界大戦後の市庁舎広場。
この町も戦時中はこんなふうになってしまってたんだな。。
実はこの日のメインはこれ↑
乗っているのは、インゴルシュタットの大学で経済学を学んでいる学生たちで、
私たちの友人もこの山車に乗ってビールを飲んでいた(笑)
私たちの通っていたアイヒシュテット・カトリック大学は
正式名称をアイヒシュテット・インゴルシュタット・カトリック大学と言うのだけれど、
インゴルシュタット大学の経済学は、ドイツ一かヨーロッパ一くらいのレベルなのだとか。
そうして時代は2006年までたどり着き、
いろいろな国の国旗と共に、長い長いパレードは終了。
町を挙げてのこのお祭りはまさに圧巻。
本当にものすごく見応えがあって、見ることができてラッキーだった。
パレード終了後は、インゴルシュタット大学に通う東欧留学生たちと待ち合わせ。
スロヴァキアのティボー、ハンガリーのアンナマリア、ルーマニアのアリナ。
みんな4月からすでにドイツ語ペラペラで、しゃべりの苦手な私たちのことを気にかけていろいろ教えてくれたのだけれど、
久々に会って、「4月の頃に比べてずいぶんドイツ語上手くなったね」と言ってくれたことが嬉しかった。
あの頃はみんながものすごく難しいことを話しているように感じていたけれど、
こうして会ってみると、あ、こんな感じで話してたのか、と思うことができた。
この3ヶ月の間に少しでも成長できたのかな、と思うとほっとした。
仲の良かったツザナ、ユライと同じように、
ティボーとアンナマリアはこの夏でそれぞれ故郷へ帰って行く。
こうして会えるのもこの日が最後ということで、
インゴルシュタットの町を見渡せる塔(?)に上った。
やっぱりバイエルンの町は上から見るとどこもよく似ている。
こういう中庭っぽい場所が大好きなので思わず撮った写真。
そんなふうに過ごした、7月下旬の日曜日。
全然触れていなかったけれど(笑)、実は各授業のテストやプレゼンも無事終了し、
次の1週間で夏学期ももう終わり。
日本の学生以上に長い長い夏休みが、もう目の前まで迫っていた。