私がケルンでふよふよと居候生活をしているうちに、
いつの間にか10月になった。
せっせと勉強に励んでいたちぃちゃんの試験も無事に終わり、
やっと週末に出かけられる!
ということで私たちは、あの童話で有名な町、ブレーメンに行ってみることにした。
私にとっては初の北ドイツ上陸なのでわくわく。
ケルンからブレーメンまでは、ICというICEの子分みたいな列車に乗って約3時間。
往復6時間の長旅ではあるけれど、
友達と一緒だと、そんな車内での時間もあっという間に過ぎてしまう。
列車内で編み物をしているおばさんを見かけて、
やっぱりこの冬の趣味を編み物にしよう!と心に決めたりしている間に、
列車はブレーメン中央駅に到着した。
駅に降り立つ時に、
「ここがあの『ブレーメンの音楽隊』の舞台になった町かあ」と言ったら、
「まあ、実は彼らはたどり着いてはいないんだけどね」
と、すかさずちぃちゃんに突っ込まれた(笑)
そう、よくよく考えてみると彼らは旅の途中で立ち寄った家に定住してしまい、
ブレーメンまでたどり着いてはいないのだった。
まあ、そんなところもご愛嬌。
当時のブレーメンが、誰もが憧れる北の都だったことは間違いない。
そしてそんなブレーメン、
思ったより近代的な雰囲気のある、とても綺麗な町だった。
↑この写真を撮った時は天気が悪かったけれど(笑)、
中央駅に光が射した時なんかはとても爽やかで、思わず感動してしまったほど。
観光スポットであるブレーメンの銅像を目指して歩いて行くと、
公園みたいな場所になんか水車のようなものがあったり、
ムーミン谷にありそうな謎のオブジェがあったり、
かと思えばこんな近代的な建物もあったり。
たしかこのへんにデパートもあった気がする。
そしてそのデパートで、
ホールのバターケーキが破格の2ユーロ(当時の金額で約300円)で売っていたために人が殺到していて、
ちぃちゃんと私も思わず列に並んでしまったのだった(笑)
ちなみにこのバターケーキ、帰ってオーブンで焼いて食べたらかなり美味しくて、
2人しかいないのに、一晩でほとんど食べてしまったのだった。。
さて、銅像を目指してやってきた広場の方はこんな感じ。
教会の中も見学し、
肝心の銅像は、この教会の近くのあまり目立たないところにあった(笑)
このブレーメンの音楽隊の銅像、ロバの足の部分に触れると幸せになれるということで、
浮かれながら触った写真しかなかったのだけど(笑)、まあこれはこれで。
ドイツの町はどこもわりと小さめなので、
ブレーメン観光は3時間もあれば十分だった。
16時過ぎには、再びICに乗り込むちぃちゃんと私。
帰りの列車は混んでいて空席を見つけるのが大変だったけれど、
窓の外には虹が見えて、
帰り道もほっこりした日帰り旅行になった。
ちぃちゃんの寮に帰ってからは、こんな純和風メニューで更にほっこり。
前回の記事にも書いたけれど、
こんなごくごく普通のごはんが、ドイツにいる時はかけがえのないごちそうだった。
半永久的に続くかと思われた私のまったりケルン生活だけれども、
実はこの日、次の週にアイヒシュテットに帰ることに決め、
帰りのICEのチケットも買った。
ケルン生活もあとわずか。
ちぃちゃんとのお別れも迫っていたけれど、
第二の故郷、アイヒシュテットで迎える冬学期が、なんだか楽しみになっていた。