スペイン旅行記 -6日目-『ゲルニカ』のち、ドイツへ帰還

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夜中までずっとわいわい盛り上がっていた我々は、
1時間ほどしか睡眠をとらないまま、スペイン旅行最終日の朝を迎えた。

急いで順番にシャワーを浴びて
(スペインのホステルではシャワーが壊れてばかりだったので、
これでやっと壊れていないシャワーが使える!と思ったらこのシャワーも壊れていた。。
ので、洗面台を駆使しながら水浴びをした。。)、
問題なくチェックアウトをすませた後、
朝8時発、マドリード行きのバスに乗車。

当然のことながら眠くて眠くて、ほぼ爆睡していたけれど、
ふと目を覚ました時に窓の外に見えた景色がきれいすぎて、
しばらく眺めてしまったりもした。

写真では全然伝わらないのが残念。。

ちなみに、バスでは1番前の席になってしまったので、
前から横から、太陽の光が信じられないほど強くて非常に暑かった(笑)

2時間半後、バスはマドリードへ到着。

空港に行くまでにはまだ時間がある、ということで、
我々はレオナの提案で、弾丸でソフィア美術館というところに立ち寄った。

この美術館はプラド美術館とは一味違って、
ずいぶんモダンな雰囲気の美術館だった。

色々と面白い展示がたくさんあったので、時間がなくて回りきれず残念だったけれど、
本来の目的だったピカソの『ゲルニカ』を目の当たりにできたことは、本当に心に残る体験になった。

まず驚くのはその絵の大きさ。
次いで、凄まじいまでのメッセージ性。

見た瞬間、思わず絵の前に立ちつくしてしまった。

『ゲルニカ』は、スペイン内戦中に描かれた絵。
ゲルニカという街がドイツ空軍によって爆撃を受けた時のことを表現した絵なのだそう。

とても有名な絵画なので、誰もが教科書などで一度は見たことがあると思うけれど、
そんなふうに机上やテレビで見るのと、実際に見るのとではまったく受ける印象が違った。

混沌としたものが渦巻いて、
ピカソや、同じ時代を生きた人たちの悲鳴が聞こえてくるような絵だった。

悲しくて痛々しくて、
こんな絵を描かせてしまうほどの当時の残酷な状況を想って、
私たち3人とも、そして一緒にその場にいた他の人も、
本当に、しばらくそこを動けなかった。

* * *

帰る間際にもう一度だけ『ゲルニカ』を目に焼きつけて、
ソフィア美術館観光は終了!

わりとぎりぎりで空港に到着し(笑)、なんとか飛行機に乗り込んだのだけど、
スペイン旅行中ずーっと寝不足だったのでもう本当に眠くて眠くて、
飛行機の離陸前からうつらうつらしてしまい、
気づいたときにはすでに空の上にいた(笑)

食事もとらずに眠ってしまいたかったけれど、
そういえばこの日は15時まで食べ物を何も口にしていなかったことを思い出し、、
頑張って機内食を食べ、
あとはひたすら眠っていた(笑)

着陸前に、窓から見えたミュンヘンの街灯りが本当にきれいで、
そういえば夜に飛行機に乗るのはこれが初めてだったなあ、と思ったりした。

そして飛行機は無事に着陸!

なんだかんだ、スペイン旅行中はずっとスリや強盗に気をつけなければと気を張っていたので、
ミュンヘンでもスリ等々に気をつけることはもちろんだけれど、
やっぱりだいぶほっとした。

その後、列車の乗り継ぎも上手くいき、
ぐったりしつつもアイヒシュテットに帰還。

6日間、事件もなく本当に楽しく過ごせたことで、
スペイン旅行は本当に最高の思い出になった。

いつかまたぜひ訪れたい国。
次はグラナダの方まで行って、アルハンブラ宮殿を見られたらなあ…と期待をふくらませつつ、
盛りだくさんのスペイン旅行は、これにて幕を閉じたのだった。

ちなみにスペイン旅行の前日、チューターのブリギッテが「明日会わない?」とメールをくれて、
「ごめんね、明日からスペインに行くからまたの機会に!」と返していたのだけど、
旅行翌々日のパーティで会ったときに「3人とも何してるの!?(笑)」と言われた(笑)
日々勉強にいそしむドイツの学生から見たら、
私たちさぞや遊んでばっかりに見えただろうな。。^^;

どうでもいいけれど、10年経った今旅行記を書いていて、
あらためて20歳の頃の体力に驚かされた。。(笑)
もともと体力がある方ではない私でもこれだけ毎日精力的に動き回っていたのかと思うと、
本当に「若い」っていうのはそれだけで宝なんだなあ、と思う今日この頃(笑)

 

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