留学生遠足~ザルツブルク編~

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アイヒシュテットは、ドイツの中でも南方に位置している町である。

と言うことは、オーストリアが近いということ。
国境付近の町であれば、日帰りで行くことだって可能だ。

そんなわけで、留学生みんなで行く遠足、第3回目の行き先は
オーストリアのザルツブルクだった。

ザルツブルクと言えば、あの不朽の名作、「Sound of Music」の舞台になった町!
この映画が大好きな私にとって、ザルツブルクへの遠足はもっとも楽しみにしていた4月のイベントだった。

日帰りできる距離とは言え、当然、ミュンヘンやニュルンベルクよりは遠い町。

朝は6:45に駅集合、ということで、5:45に目覚ましをセットしていた私は、
なぜか目覚ましを止めて二度寝してしまったらしく、目が覚めたら時刻は6:15だった。

!!!

駅までは歩いて15分かかる。
つまり、15分で準備して出なければ間に合わない!

ということで、無我夢中で準備をし、なんとか集合時間内に駅に滑り込むことができた。
この日にかぎって二度寝した自分が恐ろしいけれど、30分後に目覚めた奇跡に、朝から感謝した日であった。

なんとも贅沢なことに、ザルツブルクまではバスをチャーター。
片道3時間ほどかかるけれど、座っているだけで行けるのだからありがたい。

訪れたことのある外国はドイツのみだった私にとって、オーストリアは人生で2番目の外国だった。
天気はあいにくの雨で、春とは思えない寒さだったけれど、とにかくわくわくして仕方なかった。

行きのバスで、アメリカ人のジェフと「英語で会話しよう」と言いながらまったく英語が出て来ずぼろぼろになっている間に、バスはザルツブルクに到着した。

まず向かったのは、ヘルブルン宮殿という宮殿。
中に入る前に、みんなで庭園を見てまわった。

傘を差しつつの団体行動なので、あまりじっくり見ることはできなかったけれど、
至るところに突然水が出てくる仕掛けがあり、あちこちで悲鳴が上がっていた(笑)

この日は寒かったので悲鳴になってしまったけれど、夏だったらさぞかし気持ち良いだろう、と思い、ややもったいない気持ちにもなった。

庭園を見た後はお城の中へ。
少々ずるをして音声ガイドはドイツ語ではなく日本語のものを貸してもらったので、
非常にわかりやすかった(笑)

写真はほぼすべてぶれた(笑)

その後、再びバスで移動。
市街の中心地まで行き、昼休みとなった。

せっかくなのでオーストリア的なものを食べたかったけれど、
15ユーロもするヴィーナーシュニッツェルには手が出ず(社会人になった今の感覚だったら食べるだろうけれど、当時の感覚ではお昼に15ユーロも出すことにためらいがあった)、
スロヴァキア人のユライとツザナに誘われるまま、我々はマクドナルドに入った。

オーストリアまで来てマックかい!

とは思ったものの、1ユーロという安さで昼ごはんを食べられるのはありがたかった(笑)

昼休み後は、現地のガイドさんが町を案内してくれた。

こちらはすっかり観光名所と化した、モーツァルトの生家↓

自由行動を挟んだ後は、希望者のみ17:00に中央広場へ集合し、
列車のような乗り物で山の上の要塞(?)へ行った。

とにかくものすごく寒かったけれど、上から見渡すザルツブルクの街並みは本当にきれいだった。

ドイツの街並みは上から見下ろすと赤い屋根が多いけれど、
それに対し、ザルツブルクの印象は「青」だった。
天気が悪いのは残念だったけれど、霧に包まれた風景もまた、神秘的で良いなと思った。

再び市街へ戻った後、小腹を満たすためにプレッツェルでも食べたいところだったけれど、
残念ながらすでに店が閉まっていたため、なぜか我々はまたもマックへ向かった(笑)
なんとなく空しさは残ったものの、テイクアウトしたアップルパイを帰りのバスで食べるのも、それはそれで幸せな気がした。

揺られて眠りこけているうちに、時刻は22:30になり、バスはアイヒシュテットへ到着した。
バスが終着点に着く頃になると、いつも「もうここから降りたくない。このまま一生乗っていたい」という気持ちになってしまうのだけれど、
当然ながらそんなことも言っていられず、私は重い腰を上げてバスを降りた。

駅から寮まで歩くのがめんどくさいなあ、と思っていると、
留学生支援グループの幹部、ハンナが「(車で)送って行こうか?」と言ってくれたので、
レオナ、潤、私はありがたくこの申し出を受けることにした。(若干、この申し出を待っていた感はある(笑))

ただ座っているだけでも、長距離移動はかなり体力を消耗する。
次回は晴れているオーストリアを見てみたいな、と思いながら
部屋に戻ってすぐに眠りに落ちてしまった。

 

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