語学講座がスタートしたその日の夜、大学の校舎で留学生歓迎会が開催された。
主催はもちろん留学生支援グループの皆さんで、全員ではなかったけれど、留学生が勢ぞろい。
語学講座だけでは同じクラスの学生としか深く知り合えないから、
こういう機会があるのは嬉しい。
みんなでフルーツバスケットのような感じのゲームをして、
お互いの名前を覚えたり、留学生同士ペアになって自己紹介をし、その後みんなの前で他己紹介をしたり。
この時ペアになったのは、スロヴァキアからの留学生、ツザナ。
彼女は6つ年上で、もう14年間もドイツ語を学んでいるらしい。
同じ大学から来たらしい、ユライという男の子(ユライは私たちと同い年)といつも一緒にいて、
少し記憶が曖昧だけど、たしか2人は語学講座は受けていなかったと思う。
この2人とは、後にとっても仲良くなるのだけど、それはまた追々。
その他、この場で初めて名前を知った留学生がたくさん。
アメリカ人のジョー、クリス、パスカル、イアン、ピーター、イタリア人のアリーチェ、バレンティーナ…
一度にいろんな情報が入ってきて、かなり混乱してしまった。
面白かったのが、オリエンテーションで知り合いになったジェフ。
シャイな人だと思っていたら、お酒が入るととっても陽気。
へらへらしながら瓶ビールを掲げて「プロースト!(乾杯)」を連発(笑)
そうして宴もたけなわになった頃、アメリカ人のジョーやクリスが誘ってくれたので、
私はレオナや潤と一緒に、学生の集まる居酒屋、テーケへ軽く飲みに。
タバコの煙が立ち込めているのでそこは我慢しないといけないけど、
わいわいがやがやと楽しげな雰囲気のテーケ。
他愛もない会話をしながらお酒を飲んで、帰ったのは0時近く。
明日からも続く授業に備えて早々にベッドにもぐったけれど、
一日にたくさんのドイツ語が耳に入ってきたせいか、耳の奥にドイツ語が響いてざわざわするような感覚があった。
まわりのみんなも優しいし、もちろんすごく楽しいけれど、これから先、本当にここでやっていけるんだろうか。みんなについていけるんだろうか。
そんな不安が押し寄せた、授業初日の夜だった。