スペイン旅行、5日目の朝を迎えた。
この日も寝不足を押しつつ、
ホステルの食堂で食パンとオレンジジュースをごっそり拝借してから(笑)出発!
地下鉄で移動し、サラマンカ行きのバスに乗り込んだ。
サラマンカこそは、サークル同期のぴのがこの秋から留学している町。
旧市街全体が世界遺産に登録されている町と聞き、
かなりわくわくしながらの道中だった。
サラマンカまではバスで2時間半ほどかかる。
連日の寝不足がだいぶ効いていたので、
バスの中で睡眠を取ろう!
…と思っていたのも束の間。
隣に座った中国人の方がいきなり日本語で話しかけてきて、
半分くらいはその人としゃべって眠れない旅となった(笑)
「サラマンカの大学で1年勉強する」と言っていた彼は日本語も上手で、
異国の地で出会う学生は勉強熱心な人ばかりだなあと恐縮した。
そしてバスは、予定通りの時間にサラマンカに到着。
バスの窓から外を見た私の目に、ターミナルまで迎えに来てくれたぴのの姿が飛び込んできた!
本当にお互いの留学中に直接会うことができてちょっと感動(?)したのだけど、
最初に交わされた会話は「久しぶり!」とか「元気?」とかいうものではなく、
ぴの「(その上着)あったかそうだね」
私「うん、これ昨日スペインで買っちゃった」
というなんとも日常的なものだった(笑)
私たちのスペイン旅。
これまで言葉が通じないことだらけの珍道中だったけれど、
語学堪能なぴのが仲間に加わったことで、急にスムーズになり出した(笑)
「パラパラポロポロ」(と聞こえる)としゃべりながらぴのは帰りのバスのチケットを手配してくれ、
我々をタクシーに乗せてホームステイ先までつれて行ってくれた。
いざタクシーに乗ってみると、ぴののホームステイ先はけっこう遠く、
わざわざターミナルまで迎えに来てくれたことにちょっとだけじーんとした(笑)
タクシーの運転手さんとぴのは謎の会話で盛り上がっており、
後で聞いたところによると、この運転手さんは日本好きの方だったらしく、
途中でメーターを止めてくれたりしていたのだとか。
旅をしていると、こんなふうに次から次へと優しい人に出会えたりする。
もちろん逆も然りだけれど、なんて懐の広い温かい人が多いんだろう、
と感心してしまう。
ぴののホームステイ先のお母さんも、同じように優しくて温かい人だった。
もう、絵に描いたような「スペインのお母さん!」という感じの雰囲気の人で、
ぴののことをとてもかわいがっていることが伝わってきた。
私たちもお母さんからジュースやお菓子をごちそうになって、
それからぴのの部屋を見学。
1人部屋なのになぜかベッドが2つあったり(笑)、
スーツケースにはぴの手作りのシールが貼ってあったりと
突っ込みどころ満載だったけれど(笑)、
非常に和む昼下がりとなった。
スペインで買ったというギターを披露してくれつつ、
ぴのは我々を蚤の市へつれて行ってくれた。
どうやら我々がサラマンカに来ると聞き、
ぴのは「どうやって時間をつぶそう」とあれこれプランを練って下見したりしてくれていたらしい。
スペインに来て1ヶ月くらいしか経っていないはずなのに、
「ここに来るの3回目」と言っていた(笑)
ちなみにこの辺りで、こんな美味しいごちそうも食べた(笑)
やっぱりスペインの食事は絶品!
その後、荷物を取りに再びぴののホームステイ先に戻った私たちは、
これまたタクシー移動前に、小さなバルに連れて行ってもらった。
そこでイカリングとパエリアを食べさせてもらったのだけど、
これもまた美味しい!!
ちなみに私の記憶が正しければ、このお店では食事の時に出たごみを床に落として帰る、
みたいな風習があり、
店員さん的には「これがスペイン流☆」みたいな話だったと思うのだけど、
後にスペイン人の友達に聞くと「え、なにそれ!」みたいな反応をされた。
ので、一体なんだったのかはいまだに謎(笑)
美味しいものを食べてばかりの私たち。
その後、いよいよホテルのあるサラマンカ旧市街へ移動することになった。