何がきっかけだったかは忘れてしまったけれど、
ある週末、留学生何人かで観光に出かけることになった。
行き先はレーゲンスブルクという町。
メンバーはイタリア人のフランチェスカ、レッティことレティシア、エレナ、アリーチェ、
アメリカ人のジェフ、スペイン人のナターリア、ロシア人のイブゲニア、
そしてレオナ、潤、私の計10人。
今思えばなぜジェフは1人だけ女子に混ざっていたのか謎だけれど(笑)、
10人ということで、ちょうどバイエルンチケットという切符を使って列車に乗ることができた。
バイエルンチケットというのは、25ユーロ(当時の金額)で5人まで、
ほぼ1日バイエルン州の鉄道に乗り放題、というお得なチケット。
時間の制約やら何やら、細かい制約も一応あり、今はもっと値上げされているらしいけれど、
使い様によってはかなりおすすめ。
留学中はたびたびこのチケットにお世話になった。
話を戻し、レーゲンスブルクまではたしか、2~3時間ほどの道のり。
途中、「彼女に会いに行くんだ」と嬉しそうに語るドイツ人男性と列車で相席するも、
実際にその駅に着いてみるとまだ彼女が来ておらず、寂しそうにホームにたたずむ彼の背中を見送ったりした。
レーゲンスブルクに着いた後は、まずパンを買って小腹を満たし、
みんなでぞろぞろと市内観光。
レーゲンスブルクは大きすぎず小さすぎずの程良い街で、
観光スポットの聖堂もとてもきれいだった。
写真を見てわかるとおり天気が悪く(笑)、ずっと雨が降っていた。(のに、帰る間際にやんだ。。)
実はドイツ語で「レーゲン」は「雨」の意味なので、内心「さすがレーゲンスブルクだなあ」なんて下らないことを思ってみたりもして。
この町にはドナウ川も流れていて、
ドナウ川はあまりきれいではなかったけれど(笑)、
ドイツ最古の橋と噂の橋もあり、とてもきれいな景色だった。
こんな建物もあったので、思わず激写。
みんなでお昼を食べた後、イタリア女子たちはH&Mに行きたいと言い出したので、
ポストカードなどの雑貨を見たかった日本女子たちは一旦離脱。
買いたいものも買えて大満足!
というところで、信じられない事件が起こる(笑)
17時に聖堂前で落ち合おう、という約束をしたのに、
雨が降っていて寒い中、イタリア女子たちとスペイン人のナターリアがまったく来ない。
不思議に思って潤が携帯をチェックすると、ほんのちょっと前にイタリア人のレッティからメールが入っていた。
曰く、
「もうこの町にいたくなくなっちゃったから先帰りまーす」
とな。
ええー!?!?!?
あまりの自由度に、日本女子一同、目が点。
怒ると言うより、文化の違いに面白さすら感じてしまった(笑)
いや、我々はみんなと寮も違うし、3人一緒に楽しく帰るしべつにいいんだけど、
置いて行かれた感の残るジェフとイブゲニアの立場は…??とか。
17時って言うから寒い中17時まで時間つぶしてたんだから、
だったらせめてもうちょっと早く連絡してよ!とか。
言いたいことはいろいろあったのだけど、まあ仕方がないと諦めて、
私たちは5人で列車に乗り込んだ。
…ら、列車の本数が少なすぎて、結局インゴルシュタットで先に帰った彼女たちと合流することになるという(笑)
そしてまったく悪びれる様子のない彼女たち(笑)
違う文化で育った者たちの団体行動というのは思いもよらないことが起こるものなんだなあ、と勉強になりつつ、
それでも楽しい1日だった(笑)