アイヒシュテットでも指折りの快適な学生寮、マリア・ヴァートで暮らすようになり早や半年強。
女子寮、清潔、静か、部屋にキッチン、シャワー、トイレあり、
という最高の環境だったのだけれど、
レオナ、潤、私にはどうにも満たされない点があった。
それは、全身を映してくれる鏡がないこと。
鏡は洗面台のところについているものの、
一般的なドイツ人の背の高さを想定した場所にあるため、
背の低い私はせいぜい肩から上しか鏡に映りこむことができず、
胸元から下をチェックしたいなと思ったら、
鏡の前でぴょんぴょんジャンプするしかない。
やっぱり年頃の女子にとって、姿見って必要不可欠だよね。
ここはドイツの片田舎と言えど、日々おしゃれに気を遣いたいし。
もしかして最近太ってきたのも、姿見がないせいなんじゃない?
そんな会話を実際にしたかどうかはともかく、
常日頃から全身を映す鏡が欲しいと思っていた私たちは、
ある広告に目をとめた。
それは、隣町インゴルシュタットに新しい家具屋さんがオープンする、という趣旨の広告。
そしてオープンセール品の中に、ちょっと特徴的な形をしてはいるけど、
全身を映せそうな鏡が!
しかもたしか5.99ユーロとかそんな感じだったと思うので、
日本円で1,000円もしないくらい。
これは買いに行くしかない。
そうと決めた私たちは、中世ヨーロッパの歴史の授業に出た後、
列車でインゴルシュタットに向かった。
問題の家具屋は駅から少し遠かったけれど、
バスに乗ってやっとお店にたどり着き、
IKEA的雰囲気の店内を楽しみながら散策。
(むしろこのお店が実はIKEAだったのかもしれないけれど、残念ながら記憶なし。。)
かわいいクリスマスツリーの形のろうそくなんかも思わず手に取り、
お目当ての鏡ももちろん購入!
お店を出る前に、クーポンか何かにより、
たったの1ユーロでケーキとコーヒーをいただくこともできて大満足☆
なのだけど…。
この160cmある姿見、当然のごとく、アイヒシュテットまでは担いで持ち帰るしか方法はなく…。
私たちは1人1枚、細長い姿見(厚さは薄いのでそんなに重くはない)を担いでバスに乗り、
列車に乗り、
すっかり暗くなったアイヒシュテットへとたどり着いた。
日本人3人がそれぞれ鏡を持ってえっちらおっちら道を行く様子はかなり目立ったと思うのだけど、
実際にそれなりに注目を浴びていたと思う(笑)
アイヒシュテットに着いた後は、
大通りを通ると目立ってしまうので裏道を歩こう、という配慮で裏道を歩いた。
が、ここで私のチューター、ドイツ人学生のブリギッテにばったり遭遇(笑)
細長い何かを持った3人組が、暗がりから歩いてくる光景はさぞや怖かったことと思うのだけれど、
彼女はそんな私たちをWG(シェアハウスのようなもの)で開くピザパーティーに誘うという懐の深さを見せてくれた。
そんなこんなで、
とっ散らかっている写真で大変恐縮だけれど、、
この日買った姿見はこちら。
薄っ!
見づら!
ぺらっぺら!
と、誰もが思うことは想像に難くないけれど(笑)、
実際、安い値段で姿見が手に入ったことはかなりありがたかった。
この姿見、ドイツから帰国する際にはもちろん寮に置いてきたけれど、
今は我々の後輩に当たる学生が使ってくれ…
たりしていたら良いなと、勝手に思っている。