Kバレエカンパニー 『白鳥の湖』 感想 -その1

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昨年秋の『クレオパトラ』世界初演のインパクトが記憶に新しいKバレエカンパニー。

3月24日(土)ソワレの『白鳥の湖』を観てきたので、ざっくりと感想を書きたいと思います♡

 

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本当は『クレオパトラ』で圧巻の踊りを見せてくださった中村祥子さんのオデット/オディールを観たくてチケットを撮っていたのですが、

祥子さんは怪我のため、急遽オデット/オディールは小林美奈さんが踊られることになりました。

祥子さんの踊りを拝見できなくてとっても残念でしたが、早く怪我が治りますよう、お祈りしています。

そして小林美奈さん。祥子さんの代役なんてきっとものすごいプレッシャーだったと思うのですが、

安定したバランス感覚とバレエ技術を見せてくださり、かわいらしくも芯のある白鳥/黒鳥を演じていらっしゃいました(´v`*)

そして王子ジークフリート遅沢佑介さんロットバルトは安定のスチュアート・キャシディさんでした。

プロローグ

Kバレエの『白鳥の湖』はなんと2003年以来の鑑賞! 前回観たときは高校生くらいでした(笑)

もちろん大枠は変わっていませんが、衣裳や演出、細かなところが新しくなっていて(あくまでも10年以上前と比べての感想になりますが。。)、古典作品でもどんどん進化していくんだなあ、と感じました。

『白鳥の湖』と言えば誰もが一度は耳にしたことのある有名なテーマ曲はもちろん、どの曲も本当に名曲ぞろい。

バレエ抜きでクラシックコンサートとしても十分楽しめるのに、バレエと生演奏を同時に楽しむことができるのは本当に生の舞台の魅力で、とっても贅沢だと思います。

 

プロローグは、無垢な乙女オデットが悪魔ロットバルトによって白鳥へと姿を変えられてしまうシーン。

恐怖と困惑で翼をはためかせるオデットを初めて観たとき、鳥肌が立ったのを覚えています。

Kバレエのプロローグはどの作品も簡潔さと美しさがあり、素晴らしい演出だと思います。

第1幕

(※パネルの写真はこの日のキャストに限りませんが、雰囲気が伝わりやすそうなので掲載させていただきます)

一気に音楽が盛り上がり、明るい雰囲気の第1幕。王子ジークフリートの誕生日の宴のシーンです。

遅沢さんのジークフリートは品があって、ちょっとクールな雰囲気が素敵でした。

でも個人的には『クレオパトラ』のオクタヴィアヌスの力強い踊りの方が好みだったかも。

 

たぶんジークフリートは熊川さんが踊られている時のを観てしまっているし、DVDも何度も観ているので、一度熊川さんで観た演目はどうしても熊川さんと比較してしまう気がします。本来、比較すべきものではないことはわかっているのですが。

個人の好みの問題でもあると思うけれど、私はやっぱり熊川さんの優雅さと力強さが両立している踊りが大好きで。

熊川さんはなんだか「重力を完全に味方につけている」感があるように見えるのです。軽やかだけれど力強い着地や、とめる場面のメリハリ。

練習によって身につく技術と、踊りに出る個性っていうのはまた別物なんだなあ、と実感しました。

 

パ・ド・トロワも1幕の見せ場ですよね^^

私が観た回はややテンポというかタイミングが合わない瞬間があった気がして、珍しいなと思ったのですが、

パ・ド・トロワの男女の絶妙なバランスの振付がとても好きです。

 

第1幕はランタン(?)など、私がむかし観た時はなかった小道具も増えていたのも素敵でした。

ほんとに小道具や大道具の美しさも、Kバレエを観るときの楽しみのひとつです。

第2幕

石弓を手に、白鳥を追って湖のほとりまでやって来たジークフリート。

そこで彼が出会ったのは、ロットバルトによって白鳥に姿を変えられてしまったオデット姫と、その侍女たちでした。

夜の間しか人間の姿に戻ることができないオデットは、呪いを解くため、ジークフリートに救いを乞います。

 

第2幕の見せ場はやっぱり、白鳥たちのコールド(群舞)

長めのチュチュが本当に美しくて、初めて観たときも衣裳とぴたりとそろった踊りに目を奪われました。

翼のようにしなやかな手の動きも、それなりに筋肉がついてないとできないんだろうなあ。。

 

そしてオデットの小林美奈さん登場!

10年以上前の公演しか知らない私にとってはいまだにヴィヴィアナ・デュランテさんのオデットの印象が強く、オデット=大人っぽい、という印象があったので、

より華奢でかわいらしい印象の小林さんのオデットはとても新鮮でした。

侍女たちを従えていると言うより、守られているような感じ。

でもかわいらしいだけでなく、すごく安定感があり、急遽代役に決まったとは思えない踊りはさすがでした。

どちらかと言うと躍動感のある踊りが好きなので、オディールとのパ・ド・ドゥの方が好みですが、

オデットとジークフリートの踊りは静けさと美しさの中に、お互いへの思いやりを感じます。

 

第3幕以降はジークフリートの衣裳も黒に変わってしまいますが、

このロイヤルブルー(?)の衣裳とオデットの衣裳の色合いも美しいですよね(´v`*)

 

 

毎度のことながら、「ざっくり」と言いつつちょっと長くなりそうなので、

感想は次の記事に続きます。

 

Liebe Grüße,

Natsuru

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